レクサスのFシリーズとして特に印象的なのが、第2弾として登場したレクサス LFA。レクサス初の本格的スーパースポーツモデルとして誕生し、世界限定500台が販売された。いまや超プレミア価格がつくといわれるLFAを松田秀士氏が振り返る!!
※本稿は2025年3月のものです
文:松田秀士/写真:レクサス、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年4月26日号
V10エンジンを搭載したレクサス初のスーパースポーツ
レクサス初の本格的スーパースポーツモデル。2009年の東京モーターショーで市販仕様車が世界初公開された。世界56カ国で500台の限定販売。
ボディは65%がカーボン、35%がアルミ合金で、当時として最先端の素材のCFRPを採用。そのため製造する元町工場には専用のクリーンルームとドライカーボン用の大型オートクレーブ、カーボン繊維の3次元編機などを導入。トヨタのこだわりが見て取れる。将来一般車にCFRPを導入する試験的な意味もあった。
ボディは可能な限り床裏をフラットにするなど空力面を徹底的に研究し、Cd値は0.31。フロント:ダブルウィッシュボーン/リア:マルチリンクでサブタンクを持つカヤバ製アブソーバーを採用。
専用開発されたヤマハ製4.8L、V10の1LR-GUEは自然吸気で560ps/48.9kgm。トランスミッションはシングルクラッチの6速ASG、エンジンはフロントミドシップに置かれ、前後重量配分を考慮してトランスアクスルにより48:52を実現している。
私自身、袋井テストコースで全開走行したがエンジンの高周波音の美しさに酔いしれた。
●レクサス LFA(Fシリーズ第2弾・2010年12月~2012年12月)
・新車価格:3750万円
・累計販売台数:500台限定(うち約200台が日本)
・全長4505×全幅1895全高×1220mm
・車重:1480kg
・エンジン:4805cc V10(560ps/48.9kgm)
・トランスミッション:6速ASG
・タイヤサイズ:(F)265/35ZR20 (R)305/30ZR20


















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