2025年3月、三菱自動車は、タイのバンコクで開催されたモーターショーにおいて、コンパクトSUV「エクスフォース」のハイブリッドモデルを世界初公開した。エクスフォースはASEAN向けに開発されたモデルで、日本には導入されていないが、そのデザインやサイズ感から「これ、日本でも売れそう」と感じさせる魅力にあふれている。エクスフォースハイブリッドについてご紹介しながら、もしエクスフォースハイブリッドが日本市場に登場したら、どれほど注目されるかについても触れていこう。
文:立花義人、エムスリープロダクション/写真:MITSUBISHI、エムスリープロダクション
【画像ギャラリー】日本導入はいつ!?? 斬新で超絶かっこいいコンパクトSUV、三菱「エクスフォース」(11枚)画像ギャラリーヤリスクロスやヴェゼルと近しいサイズのコンパクトSUV
三菱の「エクスフォース」は、「Best-suited buddy for an exciting life(毎日を愉しく過ごすことができる頼もしい相棒)」をコンセプトに、東南アジアでの使われ方にこだわって開発された、5人乗りのコンパクトSUVだ。現行モデルは2023年11月にインドネシアで発売され、2024年にはASEAN各国へ拡大、また中南米やアフリカ、中東でも展開が始まっている。
ボディサイズは全長約4400mm、全幅約1810mm、全高約1660mmと、国内のエクリプスクロスよりもやや小さく、ホンダヴェゼルに近しいサイズ感だ。搭載されているハイブリッドシステムは、定評のある三菱のプラグインハイブリッド由来のハイブリッドシステムであり、より効率的で優れた環境性能や力強い加速を実現し、エクスフォースの魅力を一層高めている。またFF方式の2WDをベースに、アクティブヨーコントロール(AYC)をはじめとした三菱自慢の四輪制御技術も搭載されており、あらゆる路面状況でも優れたドライバビリティも提供している。
三菱らしい力強さを感じるスタイリングが魅力
エクステリアデザインには、三菱のデザイン言語、ダイナミックシールドが採用されており、精悍でありながら親しみやすいフロントフェイス、がっしりしたフェンダーラインが特徴的だ。ボディ上部のフロントからリアにかけて流れるように繋がりを持つフォルムとフローティングルーフによって、滑らかな軽やかさも表現されている。ハイブリッドモデルではさらに、専用グリルデザインや空力性能を高めたディテールなど、スタイリッシュかつ力強い本格的なSUVデザインが採用されており、三菱らしい力強さをより感じさせるスタイリングとなっている。
インテリアには、水平基調コンセプトのインパネが採用されていることで、視認性が高く、また悪路走行時の車体姿勢の変化もつかみやすい。インパネやドア内張りのパッド素材には汚れに強い生地が採用されているが、素材の質感が高いため、モダンで洗練されていて、落ち着いた雰囲気に仕上がっている。
ヤマハと共同で開発したという「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」や、12.3インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオなど、快適な運転環境を実現させる機能も充実。シートも、前席シートは肩口のゆとりを持たせることでクラストップレベルの座席空間を確保しており、サポート性とゆったり感を両立させることで、運転中に体が左右に揺れにくく、渋滞時でもゆったりと過ごすことが可能。後席も4:2:4分割となっていることで、4名がゆったりと座ったまま長尺物を積むことができるなど、高い積載性を実現している。














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