トランプ大統領の追加関税が世間を賑わせているが、その話を抜きにしても、国産車の手強いライバルがアメリカから上陸した。キャデラックとして5年ぶりの新型車「リリック」はブランド初のBEV。右ハンドル車も用意して準備万端だ!!
※本稿は2025年3月のものです
文:大音安弘/写真:ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年4月26日号
新時代のラグジュアリーを追求!
キャデラックとして5年ぶりとなる新型車「リリック」が発売された。このブランド初のBEVは、伸びやかでスポーティなスタイルを持つため、あまり大きくは見えないが、全長約5mのラージSUVである。
前後モーターの4WDで、V8・NAのエスカレードと比較すると、馬力が78kWアップ、トルクが14Nmダウンとなる力強さで、しかも車重は90kgも軽い。
車軸間とフロア下に大容量バッテリーを収めることで、低重心化と理想的な前後重量配分の50:50を実現。航続距離は510kmとなる。運転では、完全停止可能な回生ブレーキによるワンペダルドライブも行える。
9K相当の高解像の湾曲型33インチディスプレイによるコックピットを有する内装も、外観同様に上質かつ未来的なデザインに仕上げられ、車内の静粛性を徹底的に追及。ラゲッジ容量も標準で793Lと広い。
特筆すべきは、右ハンドル化とCHAdeMO急速充電対応で、日本市場に最適化させたこと。価格も独高級EVを意識したものだ。
2026年には、EVのSUVを2車種投入するが、ICE車の継続も明言された。
●キャデラック リリック 主要諸元
・グレード:スポーツ
・全長×全幅×全高:4995×1985×1640mm
・ホイールベース:3085mm
・車両重量:2650kg
・パワーユニット:モーター
・モーター最高出力:384kW(522.1ps)
・モーター最大トルク:610Nm(62.2kgm)
・航続距離(WLTCモード):510km
・駆動方式:全輪駆動
・車両価格:1100万円
「BEV」の人気記事を見る
コメント
コメントの使い方爆売れする価格帯ですかね、1,100万円って…
乱立していたクラウン・エステートの記事を見る度に、思い出していたのがこの車でした。
立派な体躯に、車高を上げたワゴン的なスタイル。それでいて、長くてスタイリッシュ。
似ていても価格はクラウンの倍、であれど、他と違うを得たい層には売れると思います。