【冬場の正しいエアコンの使い方】最適な温度設定は20度が正解!?


ヒーターだけの使用はウインドウの曇りに注意

ヒーターを入れていてフロントウインドウが曇ってきたらデフォッガーかエアコンを入れる

 家庭用エアコンの場合は冷房も暖房もエアコンが作り出しているがクルマの場合、エアコンは除湿と冷房を行なっているだけで、暖房はエンジンの冷却水を使ったヒーターによって実現している。

 しかしヒーターだけの暖房は使い方を間違えたり、気象条件によっては危険なこともあるので、理解したうえで使い分けることが重要だ。

 エアコンの除湿機能を組み合せることで除湿暖房を実現している。外気温が低い場合は、内気循環モードとして室内の空気を循環させて暖めた方が、室内温度は早く上昇させることができる。

 しかし、内気循環は室内の空気だけを利用しているため、急激に条件が変わってしまうことがあることに注意したい。というのは乗員の呼気や発汗による湿度上昇はウインドウの曇りを発生させる原因となるからだ。

 急激に曇ることで視界を奪われることもある。外気導入になっていれば、湿度の低い外気を直接ウインドウ内側に当てることでも曇りは防げるが、すでに曇ってしまった場合は、ヒーターだけで曇りを解消させるのは時間がかかる。

 もしウインドウが曇ってしまった場合は、曇りをとるデフロスターとデフォッガースイッチを押す方が手っ取り早い。

 扇方の枠に縦に3本のラインが入っているのがデフロスタースイッチで、長方形の枠に縦に3本のラインが入っているほうがデフォッガースイッチだ。

 デフロスタースイッチはフロントウインドウに暖かい風を送ることによって曇りを取り除く。

 デフォッガースイッチはリアウインドウにプリントされた電熱線でガラスを暖め、霜や曇りを除去する。

 また、エアコンをONにすれば除湿暖房になるから、曇りの問題は解消される。もしウインドウが内側から曇ってきて、エアコンがオンになっていなければ、ACのスイッチを押すことでコンプレッサーが駆動され、みるみる曇りが解消される。

 ただし、視界を失うほどの急激な曇りが生じた際には、エアコンを入れるだけでなく、周囲の通行を確認しながら左に寄ってハザードを点灯して曇りが解消されるまでは停車するようにしたい。

 エアコンを入れても曇りが解消されないなら、それは吹き出し口の選択を間違えているか、エアコンのクーラーガス(冷媒)が抜けていて除湿ができなくなっている状態のどちらかだ。

 本来、冷媒は家庭用のエアコンや冷蔵庫のように、本体が寿命になるまで使えるものだ。

 しかしクルマのエアコンはエンジンルームという温度変化と振動に晒される場所で使われるため、どうしても経年劣化により配管などの継ぎ目やコンプレッサーのシールから漏れが発生してしまう場合もある。

 クーラーガスが少なくなっていると冷房や除湿の効きが悪くなる。だからといってクーラーガスだけを再充填すればいい、という訳ではない。クーラーガスが抜けている原因を突き止めて修理しなければ、また叙々に抜けてしまうことになるからだ。

内気循環の危険性を知っておこう

内気循環のスイッチ。左に2つのスイッチはデフォッガー

 クルマの空調には室温(吹き出し口から出る空気の温度)や風量の設定のほか、吹き出し口の位置や、吹き出す空気を選ぶモードがある。

 吹き出す空気の種類は、前述の内気循環と外気導入で、基本は外気導入だ。冷暖房や除湿を強力にしたいなら内気循環で室内の空気を利用し続けるのもいいが、そのまま内気循環を続けていると車内の酸素濃度が低下してしまうことがある。

 室内空間の広さや乗員数にもよるが、酸素濃度が低下してくると頭痛や眠気の原因となるため、暖房ののぼせや心地良さからくる眠気とは別の意味で危険なのである。

 高級車のオートエアコンは内気循環を選んでも一定時間経過すると外気導入に切り替わるクルマもあるし、普段は外気導入でホコリやPM2.5などの不純物を検知すると内気循環に切り替えるオートモードを持つクルマも珍しくない。

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