無骨なむき出し感! カスタム大歓迎な軽ダイハツ ネイキッドとは!?

無骨なむき出し感! カスタム大歓迎な軽ダイハツ ネイキッドとは!?

 ディーラーオプションや社外品などでカスタマイズを楽しむのは、いつの時代も自動車保有の楽しみだ。ただ、カスタマイズするにも専門家の手が必要になるのがクルマの辛いところ。気軽にポンポン好きな部品を取り付けるというわけにはいかない。世の中の大半のクルマは、カスタマイズ前提に作られていないのだが、ダイハツが生み出したネイキッドは違った。素材感と機能美、そしてユーザーが気軽にいじり倒せる魅力は、ネイキッドだけの特権だったぞ。

文:佐々木 亘/画像:ダイハツ、ベストカーWeb編集部

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使い勝手が良く自分勝手でいい?

ここから自分好みにカスタマイズしていくのがウリだった
ここから自分好みにカスタマイズしていくのがウリだった

 1999年11月に発売されたネイキッドは、自由自在にクリエイティブカーをコンセプトに開発された、新ジャンルの軽自動車である。最大のウリは、不要な飾りを無くして、ユーザーが簡単に好みのスタイルに変えられる、カスタマイズの「素材」であることだった。

 前後のドアパネルは共通の部品。だからどうしたと言われればそれまでなのだが、既存のクルマには無い、超合理的な設計をしていたということ。この合理性がネイキッドの大きな魅力だったのだ。

 足元はアルミホイールではなく、スチール素材にこだわったフルメタルホイールを開発したのもネイキッドならでは。スチールそのものにデザインを施し、軽量化も実現する。それでいてタフなボディに相応しい足元だった。

 また、機能的にも優れていたのがネイキッド。前後席のドアは、ほぼ直角に開くようにドアヒンジを車両最外側に設置。大きい荷物も横から楽々詰めて、乗り降りもスムーズなのだ。

内装の穴とシートの設計がエグイ

リアから見た眺め。このなかも創意工夫度バツグンになっている
リアから見た眺め。このなかも創意工夫度バツグンになっている

 ネイキッドのインナールーフサイドやリアピラーには穴が開いている。これは欠陥や手抜きではなく、あくまでもカスタマイズの目線に立ったデザイン。インナールーフサイドの穴は突っ張り棒がハマるようになっていて、両側にそれぞれ4カ所ある。リアピラーにはナットを埋め込んだ穴が左右それぞれ6カ所もあり、バックドアにもナット穴が2カ所開いているのだ。ひっかけフックを付けるなど、使い方は無限大である。

 また、リアシートの構造がスゴイ。左右独立のリクライニング機構(メーカーオプション)はまだまだ序の口。なんと左右独立式の簡単着脱式シートを採用しているのだ。シートの外し方は、シートバックを前に倒し、ロックを外して座面後方側から起こして上に引っ張るだけ。1脚が9㎏と超軽量なので、誰でも簡単にリアシートを外すことができる。

 さらにシートは全席撥水シートで、汚れも水分も怖くない。フロアマットや荷室マットも防水素材のイージーケアマットで、手入れが実に簡単なのもネイキッドの強いこだわりが見える。

カタログにDIYの方法を載せちゃうのよ

チョイワル!?な特別仕様車。これもまた一種のカスタマイズ手本だろう
チョイワル!?な特別仕様車。これもまた一種のカスタマイズ手本だろう

 車両カタログには「ネイキッドを遊ぶ」というコーナーがあり、DIYでのカスタマイズ方法を、様々に伝授しているのだ。こんなことをカタログに載せられるクルマも、ネイキッドだけだろう。

 まずは、専用ドライバーでボディからバンパーを取り外して、ウィンカーを取り外す。あとはあらかじめ用意していたカラースプレーで、色むらに注意しながら重ね塗りをしようというご提案。コーナーバンパーのDIYカラーチェンジ指南だ。

 他にもマウンテンバイクを積み込む際の専用ベルトの取付、ボディプロテクターの装着、突っ張り棒を使ったロッドホルダー(釣り竿固定具)の設置に、メタルインテリアを活用したマグネット収納の提案など、DIYで楽しめるネイキッドの遊び方は多岐にわたる。

 こんな提案を、クルマを買う前のカタログから得られるのもネイキッドならでは。さすがは「素材」のクルマだ。

 遊び心というか自由度というか、ここまでユーザー好みに工夫ができるクルマは、後にも先にも他にはない。ネイキッドは、今からでも中古車を探して遊び倒したい、大きなプラモデルのようなクルマなのだ。

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