2023年10月に登場したホンダ N-BOXは、現行型で3代目となる人気軽トールワゴン。軽自動車販売台数では長期にわたりトップをひた走っているが、登場時の印象から変化はあっただろうか? 渡辺陽一郎氏と国沢光宏氏が再度評価する!!
※本稿は2025年4月のものです
文:渡辺陽一郎、国沢光宏/写真:ホンダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年5月26日号
ホンダ N-BOX(2023年10月登場)
●渡辺陽一郎氏の再評価は……ダウン!
現行N-BOXは、ステアリング操作に対する車両の反応、乗り心地、後席の座り心地などを旧型より向上させた。しかし総合的には評価を下げた。
最も影響を与えたのはフロントマスクだ。存在感が重視されるカスタムもシンプルに仕上げて災いした。インパネは上端を70mm下げて前方視界を向上したが質感は低下した。
追加されたジョイは、チェック柄の内装で心地よさを味わえるが、SUVが好まれる市場環境ではよさがわかりにくい。
また過去に2回ほど小規模の変更を行って値上げされ、標準グレードの価格を現在と発売時点で比べると約9万円高くなった。そのために2024年度の届け出台数は、前年度に比べて約3%少ない。
●国沢光宏氏の再評価は……ステイ
乗ると素晴らしい! ボディ剛性感あるし乗り心地だって軽自動車のなかじゃダントツにいい。現行モデルになって横風に対するロバスト(耐性)も高くなった。シートベルトは前席だけでなく後席もコストのかかったプリテン&テンションリデューサー機能付き。
ハンドル握っていればいいクルマなのだけれど、いかんせんデザインが厳しい。先代モデル、シャッキリしていて存在感あったのに、現行モデルはユルい感じ。
それでいて高い。フル装備にすると乗り出し価格300万円近くなってしまう。軽自動車ですよ! それでも売れているんだから日本人はお金持ちだと思う。充電環境などあればインスターを考えちゃいます。
コメント
コメントの使い方そうかな?何にせよある物を評価する人はその人の主観で判断するしかないし、そこにはノスタルジーもある。冷静さを失っている事も。
元来N-BOXに関心が無かった自分からすると、3代目は先代より遥かにカッコいいと思う。
ちなみにスペーシアは先代の方が格段にカッコいい。
「それでも売れているんだから日本人はお金持ちだと思う」自動車評論家とは思えぬコメントの浅さ
そういうことではなく世の中の方は自動車税が安いことを求めている=自動車税制が高すぎおかしいことを示している証左