【運転中スマホ厳罰化!! あおり運転危険罪追加!!】免許取得時から大きく変わった道交法の要点チェック

あおり運転の罰則強化も2020年1月20日から始まった通常国会で可決される

「あおり運転罪」が2020年1月20日から始まった通常国会で決まる見込み
「あおり運転罪」が2020年1月20日から始まった通常国会で決まる見込み

 現在の道交法では何があおり運転に当たるのか、定義する条文が存在しないため、実際の取り締まり現場では道交法違反のほか、刑法の暴行罪や強要罪などの既存の法律に当てはめながら取り締まりが行われている。

 あおり運転の取り締まりは、実際には車間距離を不必要に詰める「車間距離保持義務違反」が適用されるケースが多く、高速道路では普通車の場合、違反点数が2点、反則金が9000円で刑事罰に問われることはない。

 こうした現状を踏まえ、警察庁は2019年12月、新たに「あおり運転罪」の創設と罰則強化に向けて法改正を進める方針を明らかにした。検討されている改正案は、相手の通行を妨害する目的で「一定の違反」を行い、交通の危険を生じさせるおそれのある行為を「あおり運転」と定義。

 「一定の違反」とは、車間距離を詰める行為や無理な道路変更などが想定され、罰則については、暴行罪(2年以下の懲役または30万円以下の罰金)や強要罪(3年以下の懲役)を参考にしながら今後検討が進められるが、免許については即取り消しとなる見込み。

 また、これらの行為に加えて、あおり運転殴打事件で社会問題にもなった、高速道路上での相手の自動車を停止させるなど、事故の危険性が高い行為をした場合には、より重い罰則を科す方針とのこと。

 ここで争点になってくるのは、こうした新たなあおり運転罪を適用するには、通行の妨害を目的とした意図的な違反という要件を満たすことが必要になるため、ドライブレコーダーや防犯カメラの映像などから、立証できることがポイントとなってくる。

 警察庁は2020年1月20日召集の通常国会に「あおり運転罪」の新設などを盛り込んだ道交法改正案を提出し、順当にいけばそのまま可決される見込み。

 さらに森雅子法相は2020年1月15日、自動車運転処罰法に規定する危険運転の構成要件の拡大を法制審議会に諮問し、他人のクルマの前に急に割り込み、自分のクルマを停止させる行為を罰せるよう法制化したい考えを表明した。

 その答申を受け、改正案をこの通常国会に提出する方針。つまり危険運転に「停車」が追加されるということだ。

この違反行為をすれば違反点数は何点? 反則金はいくら?

 常に変化している道交法だが、免許歴が長いとついつい忘れがちになってしまうもの。なのでたまには思い出して、気を引き締めてカーライフを送りましょう。

 点数も痛いけど、反則金はさらに痛い。このご時世、反則金に払うお金は実にバカらしいものなので、無駄な出費にならないように注意しましょう。

 ベテランドライバーでもついつい犯してしまいそうな違反をピックアップしてみた。あの違反行為は何点? 反則金はいくらか? 再確認してみよう。

携帯電話使用等保持         3点  1万8000円
車間距離不保持           1点  6000円
最低速度違反            1点  6000円
速度超過20km/h以上25km/h未満 2点  1万5000円
速度超過15km/h以上20km/h未満 1点  1万2000円
速度超過15km/h未満        1点  9000円
通行区分違反            2点  9000円
追い越し違反            2点  9000円
指定場所一時不停止等        2点  7000円
駐停車違反駐停車禁止場所等     2点  1万2000円
駐停車違反駐車禁止場所等      1点  1万円
座席ベルト装着義務違反       1点  -
免許証不携帯            -   3000円
※より細かい表は画像ギャラリーにありますのでご覧ください

【画像ギャラリー】覚えておきたい違反の点数と反則金、飲酒運転に関する罰則と処分

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