本格オフロード4WDとして世界中から愛されるトヨタ ランドクルーザー。レクサス版の兄弟車まで含めると5種類のモデルが存在するランクルファミリーだが、ランクルの本分である「悪路走破性」に、モデルごとの違いはあるのだろうか?
※本稿は2025年5月のものです
文:ベストカー編集部/写真:トヨタ、レクサス、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年6月10日号
すべて全く同じ! のハズはない!?
どのモデルもずば抜けて高い悪路走破性を備えていることは言うまでもない、ということが大前提なのだが、モデルによって若干の差異がある。
最大渡河性能は全モデル700mmで共通。これは、ほぼタイヤ上部まで水に浸かる程度の水深だ。また最大安定傾斜角度は全モデル44度を実現している。
一方でアプローチ&デパーチャーアングルはモデルによって差があり、「300」と「LX」が優勢だ。
「70」以外はGA-Fと名付けられたプラットフォームを共用する。ホイールベースは2850mmで、Fサスは独立懸架のダブルウィッシュボーン。Rサスはトレーリングリンク車軸式で前後ともコイルスプリング。
LXのみ油圧式の車高調整機能が付いていて、条件によっては最大80mm車高が上げられるAHCを備える。AHCとマルチテレインセレクトを組み合わせれば、安全、快適に極悪路を走破可能だ。
駆動方式は「70」のみパートタイム式。ほかはすべてフルタイム4WDで、駆動力配分などを路面状況に応じて適切に制御するマルチテレインセレクトを採用。
「300」、「レクサス GX」には前後スタビライザーを独立して制御するE-KDSSを採用し、凹凸の大きな極悪路での走破性と舗装路での操縦性を特別な操作なく引き上げる。電制デバイスを最小限とした「70」は前後デフロックで悪路を走破するタフさを味わえる。


































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