令和によみがえる“デートカー”!! ホンダ プレリュードを3人の自動車評論家が試乗レビュー!!

橋本洋平「五感に響く演出の数々が刺激的」

目と耳に刺激を与える仕上がりに「効率よりフィール重視なのが好感触」と橋本氏
目と耳に刺激を与える仕上がりに「効率よりフィール重視なのが好感触」と橋本氏

 コンセプトは「ニュルブルクリンクレースカー直系2ペダルスポーツセダン」。

 私はホンダの技術者とともに、e:HEVを搭載したシビックハイブリッドで耐久レースに参戦している。パワーユニットやエネマネをチューニングし、もてぎで2分20秒のラップタイムを記録する速さを手にした。

 恐らく、プレリュードが搭載するパワーユニットもこのユニットがベース。レース仕様では常にMAX回転近くで回し続けていたが、発電&パワー重視にした結果であり、速さはあるがドライブフィールは決して良好ではない。

 そこでS+Shiftだ。加速中にモータートルクを瞬時に抜き、さらにはエンジン回転を同調するようにしたことで、有段ギアのようなフィールを生んだこのシステム。乗れば確かにリズミカルで、ダウンシフトを行えばブリッピングだってしてくれる。

 エネルギー効率的には損な部分もあるが、それは微々たるもの。それよりもドライブフィールを大切にしたところが好感触。ASCによる音の演出やタコメーターの跳ね上がり方で目と耳に刺激を与える、五感に響く仕上がりだ。

 シャシーはシビックタイプR譲りだが、ガチガチじゃなく日常域からピッチやロールを操る愉しさアリ。ロールや舵角でキャンバーが増していくデュアルアクシス・ストラットのおかげで、フロントのグリップも頼り甲斐がある。タイプRというよりタイプS的な公道重視の仕上がりだ。

●ポイント採点チェック
・ハンドリング:8.5点
・加速性能:7.5点
・ブレーキ性能:8点
・乗り心地:8点
・技術的な先進度:8点
・運転の楽しさ:9点

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