新型MAZDA6こと新型「6e」、日本導入待ったなし!!ライバルは?上手くいく?

新型MAZDA6こと新型「6e」、日本導入待ったなし!!ライバルは?上手くいく?

 2025年4月から、中国で生産が開始となった、マツダの新型電動セダン「EZ-6」。欧州市場へも「MAZDA 6e」として導入することをを発表しており、2025年3月26日から4月6日まで開催されたバンコク国際モーターショーにおいても、タイや東南アジア向けが出展されるなど、いよいよ新世代マツダのフラグシップカーが広がり始めた。

 しかしながら、現時点日本への導入についての発表はなく、今か今かとその発表を待っているファンは少なくないはず。はたして日本市場モデルはどうなるのか、導入時期は!?? EZ-6(6e)についてご紹介しながら、日本市場モデルについての概要と、導入時期について予想しよう。

文:吉川賢一/写真:MAZDA

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マツダのBEV本格導入に向けた第一弾モデル

 マツダ「EZ-6(イージーシックス)」は、マツダと長安汽車の中国合弁企業である長安マツダが製造する電動セダンだ。2024年4月の北京国際モーターショーでワールドプレミアとなったもので、バッテリーEVとプラグインハイブリッド車の2モデルが設定されている。

 マツダは、2030年のバッテリーEV本格導入計画に向け、2025年から2027年にバッテリーEVを2車種、プラグインハイブリッドモデルを1車種、ハイブリッドモデルを2車種、計5車種をグローバルに導入するとしており、EZ-6はその第一弾。ちなみにこの計画のなかには、マツダ独自のハイブリッドシステム「SKYACTIV-Z」を初搭載する、2027年中に登場予定の次期CX-5も含まれている。

 欧州やASEANにも、バッテリーEVのみ「MAZDA6e」として投入されることが明らかになっており、バンコク国際モーターショー2025にも「MAZDA 6e」として出展されていた。

2025年3月25日~4月6日に開催されたバンコク国際モーターショー2025で筆者が撮影した「MAZDA 6e」。中国向けの名称「EZ-6」ではなく、ASEANでは「6e」と名乗るようだ
2025年3月25日~4月6日に開催されたバンコク国際モーターショー2025で筆者が撮影した「MAZDA 6e」。中国向けの名称「EZ-6」ではなく、ASEANでは「6e」と名乗るようだ
2025年3月のマツダのマルチソリューション説明会2025で公開された導入戦略の一部。EZ-6に次いで新型電動SUVのEZ-60や、次期CX-5も含まれる模様だ
2025年3月のマツダのマルチソリューション説明会2025で公開された導入戦略の一部。EZ-6に次いで新型電動SUVのEZ-60や、次期CX-5も含まれる模様だ

立派なボディサイズと伸びやかなデザイン PHEVは一度の給油で1300km以上も走行可能

 EZ-6(6e)のボディサイズは、全長4,921mm×全幅1,890mm×全高1,491mm、ホイールベースは2895mm。先代のマツダ6(全長4,865mm×全幅1,840mm×全高1,450mm、ホイールベース2,830mm)よりもひと回り大きい、かなり立派なボディサイズをもち、デザインも伸びやかで高級感が漂っているなど、見事なラグジュアリーカーに仕上がっている。実際、展示車が多く並ぶバンコク国際モーターショーのなかでも、存在感は抜群だった。

 インテリアも、レザーのステアリングホイールやダッシュボード、ドアトリム、幅の広いセンターコンソールなど、質感が高く、ラグジュアリーな雰囲気が溢れており、プッシュスイッチを省略して大型センターディスプレイに集約した操作系など、先進性も感じられる。

 バッテリーEVの航続距離に関しては、中国向けのEZ-6の80kWh車が600km、68.8kWh車が480km(中国独自の走行モード「CATC」の数値)。欧州向けは80kWh車が552km、68.8kWh車が479kmとなる。プラグインハイブリッド車は1度の給油で1300km以上走行が可能となるそうだ。

 中国での販売価格は、13万9800元(約279万円)から17万9800元(約359万円)。日本人からすれば、これだけの内容を持つラグジュリーカーが300万円を大きく下回る価格で購入できるならば、かなりリーズナブルに感じられるのではないだろうか。

リアウィンドウを強く寝かせたリアスタイル。トランクエンドには、可動式リアウイングも装着されている
リアウィンドウを強く寝かせたリアスタイル。トランクエンドには、可動式リアウイングも装着されている

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