スタイルはイマイチでも実用性はピカイチな「サイドドアバイザー」
新車購入時にオプションとして取り付けるかどうかを悩むクルマの装備のひとつとして、よく挙げられるのが「サイドドアバイザー」だ。
スタイリッシュな輸入車ではほとんど見られることがなく、クルマのエクステリアに影響を与えるとして敬遠されることも多いサイドドアバイザーではあるが、その実用性に関してはメリットも多い。
特に雨の多いこれからの季節、雨天時に窓をほんの少しだけ開けての換気などをしたいといった場合でも、サイドドアバイザーが付いているクルマなら、雨水が車内に吹き込んでくる心配が少ない。
エアコンと併用すれば車内換気もより効率よく行えるため、冬場のガラスの曇り軽減したい場合にも役立つという、安全面でもメリットも大きい。
また、夏の炎天下での駐車時、車内の温度を下げるためほんの少しだけ窓を開けておきたいという際も、サイドドアバイザーがあれば目立ちにくく、車内へのアクセスもしづらくなるため、防犯効果も期待できる。
スタイリッシュさには欠けるかもしれないが、思った以上に役に立つシーンが多いサイドドアバイザー。見た目よりも実用性重視という人にとっては魅力的に思える装備といえるだろう。
付けていないとなんと違反に!「ヘッドレスト」
クルマのシートの上部にある枕のような部分、「ヘッドレスト」について深く考えたことのある人は、クルマ好きであってもそうそういないのではないだろうか?
レスト(rest)という名前から、その役割を頭を休めるもの…と勘違いしてしまいそうだが、正確には「restraint」=拘束するというのが、その名前の本当の意味。
つまりヘッドレストは、衝突などの事故の際、ドライバーの頭部を支える役割を担う重要な安全装備のひとつなのだ。
特に衝突や追突によって起きやすい、首のムチウチ症(外傷性頸部症候群)を防ぐのに効果的で、ヘッドレストがクッションとなって、事故が起きた際の衝撃で頭が引っ張られるのを抑え、首への負担を和らげてくれる。
そんな重要な役割を持つヘッドレレストだけに、取り外したまま走行してしまうと、道路運送車両・保安基準第22条の4に違反となる可能性が高い。そのままの状態では当然、車検にもパスできなくなる。
髪型の都合やレンタカーなど普段乗り慣れないクルマのためポジション合わない、ということもあるかもしれないが、それを理由にヘッドレストを取り外してしまうと、場合によっては罰則の対象となることもありうるわけだ。
いまいちポジションが合っていないという場合は、後頭部の中心とヘッドレストの中心ができるだけ同じ高さになるようにし、より頭と近い位置になるように調整しておこう。
あらかじめこうした調整をしておけば、快適さが増すことはもちろん、万一の事故の際の安全性もより高めることができるはずだ。
目立たないがその効果は!?「エアロスタビライジングフィン」
ここ最近のトヨタ車のドアミラー近くやテールランプなどに、小さな突起がいくつか並んでいるのご存知だろうか。
一見、デザインとして付けられたかのようにも思えるこの突起だが、実は「エアロスタビライジングフィン」というれっきとしたエアロパーツの一種だ。
エアロパーツというと、主にスポーツモデルで採用されている前後スポイラーや、大型のウイングなど想像しがちだが、このエアロスタビライジングフィンは、速さではなく快適さを向上するためのもの。
走行中のクルマの周りに発生する気流の動きをコントロールすることで無駄な空気抵抗を減らし、ハンドリングや安定性の向上、風切り音の軽減、ひいては燃費の向上も見込まれるという。
これは飛行機やレーシングカーなどの世界でも取り入れられている「ボルテックスジェネレーター」と呼ばれる技術を応用したもの。
ちなみにエアロスタビライジングフィンは後付けすることも可能。トヨタ純正のオプションや、同様の効果を狙った社外品のアフターパーツもあるだけに、興味のある人は試してみてるのもよいのではないだろうか。
【画像ギャラリー】縁の下の力持ちな装備とは?(9枚)画像ギャラリー









コメント
コメントの使い方