アメリカ各地で無人タクシーを運行しているウェイモが、満を持して日本に上陸した。とは言ってもすぐに営業運転を始めるわけではなく、まずは日本のタクシードライバーが運転し、東京都内の道を覚えるところから始めるのだという。
※本稿は2025年5月のものです
文:角田伸幸/写真:ウェイモ ほか
初出:『ベストカー』2025年6月10日号
無人タクシー「ウェイモ」が日本上陸
全米各地で無人タクシーを手がけるグーグル傘下のウェイモが、日本に上陸した。同社のタクシーが海を渡るのは初の出来事だ。
とはいえ、いきなり無人タクシーの営業を始めるわけじゃない。まずはタクシー大手の日本交通や配車アプリGOと組んで、東京都内のデジタルマップを作るという。
ウェイモのシステムを積んだジャガー I-PACEを日本交通のドライバーが運転し、都内の港区や新宿区、渋谷区など計7区を走り回る。すでに走行はスタートしているから、ボディのあちこちにセンサーを付けた白いI-PACEを目撃した人もいるはず。
ウェイモは、今後1~2年かけて当該区域の地図を作成しつつ、アメリカとは逆になる左側通行の運転アルゴリズムを磨き上げるものと思われる。それが完了すればいよいよ配車アプリGOの一部ユーザーに対して運用が始まるはずだ。
振り返ればこの試み、GM傘下のクルーズと組むホンダが実施するはずだった。計画が立ち消えとなった点はなんとも残念だが、2025年10月からは横浜で、日産が無人タクシーの実証実験を始める。日本勢の活躍にも期待しよう!
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