ただ今後は、流れが変わっていくのでは
このように純正カーナビならではのよさはあるのだが、車両設定の表示やコントロールするインターフェースとしてならば、正直、ディスプレイオーディオがあれば何も困ることはない。ディスプレイオーディオは昨今の新型車では標準搭載している例も少なくなく、あえて30万もする純正カーナビを装備しなくても、ルートガイドをあまり使用しないという人や、スマホ接続でよいと考える人にとってはそれで十分だ。
自動車メーカーの中でも、（純正カーナビを廃止して）スマホとディスプレイオーディオの組みあわせに統一してコストを抑えたい、という考えもあるようだが、スマホをもっていない（もしくはうまく使いこなせない）ユーザーも少ないながらにいること、そして、メーカー純正という安心感から、高額でもよいので純正カーナビが欲しい、というユーザーが一定数いるほか、ディスプレイオーディオさえ不要（とにかくコストを抑えたい）とするユーザーもいるため、その方向に舵を切る判断がいまはまだ難しいという。
いまはまだ過渡期であり、さまざまなユーザーの要望に応えるため、こういうかたちにならざるを得ないようだが、時期がくれば、スマホ接続前提の設定に変わっていく可能性は十分に考えられる。
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余談になるが、純正カーナビについては、高価であることは仕方がないにせよ、カーナビとその他のアイテムや機能を足したパッケージ販売については、なんとかしてほしいと思う。
筆者が日産のコンパクトカーを購入した際、プロパイロットが欲しかっただけなのに、およそ42万円のナビセットパッケージを選ばざるを得なかった。セットパッケージには、カーナビ機能のほか、プロパイロット（ナビリンク付）、BOSEスピーカー（ヘッドレストスピーカー付）、ETC2.0、ステアリングスイッチ等）、USB充電ソケット、緊急停止システムなどが含まれており、装備てんこ盛りでお買い得ではあるのだが、正直不要な機能もある（筆者はスマホ連携のディスプレイオーディオ仕様でよかった）。メーカー側の事情もあるのかもしれないが、この点に関しては、もう少しユーザー視点での設定にならないとかと思う。改善されていくことを期待したい。
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