ノアの特別仕様車「G’s」の本気度がヤバかった!! 今こそトヨタのミニバンにGR SPORTを出してよ!

ノアの特別仕様車「G’s」の本気度がヤバかった!! 今こそトヨタのミニバンにGR SPORTを出してよ!

 トヨタのスポーツコンバージョンモデルGR SPORT。レース現場で培われた技術と経験をもとに、多くの人が楽しいと感じられるクルマの味を追求している。クルマの楽しさを提案し続けるトヨタGRブランドに、昨今RAV4とカローラクロスが仲間入りした。今後も増えていくであろうGR SPORTの設定車両。次はどのクルマにGRが設定されるのか、考えていきたい。

文:佐々木 亘/画像:トヨタ

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個性のG’sから走りのGRへと進化した

ミニバンなのにボディ補強や空力性能を求めたのがノア GR SPORT
ミニバンなのにボディ補強や空力性能を求めたのがノア GR SPORT

 現在のGRシリーズの前身は、G’s(TOYOTA G SPORT)だ。東京オートサロン2010でノア・ヴォクシーG’sを発表以来、クルマの楽しさと走りの味を提供するメーカーのコンプリートモデルとして、多くの支持を得てきた。

 G’sの大きな特徴は、ベース車両を専用の補強によって高剛性化すること。ブレースの追加やスタビライザーブラケットの大型化はもちろんのこと、スポット溶接打点追加もいとわない。メーカーの製造ラインだからこそできるボディ剛性の強化は、G’sの真骨頂とも言えるだろう。

 G’sは他人とは違うクルマに乗りたいという、少々ニッチなニーズに応えてきたブランドだが、2017年からスタートしたGRブランドは「走りの良さ」に重きを置いたチューニングが目立つ。

 気持ちよく走るために必要な部分に手が施され、GR SPORTではチューニングレベルを落とすことで扱いやすさを残した。しかしながら、機能性を追求したファンクショナルマトリックスグリルをフロントフェイスに採用するなど、レースで培った技術を市販車に落とし込むことも忘れない。

 こうした思いの詰まったクルマを、誰でもトヨタディーラーで購入できるということが、GRブランドの一番の凄さだ。これからもGRブランドの拡大基調は、とどまることを知らないだろう。

コンパクト・スポーツ・SUVときたら次は・・・

G’sの時代にはプリウスやノアなど走りモデルではない車種に用意されていたのも大きなポイントだった
G’sの時代にはプリウスやノアなど走りモデルではない車種に用意されていたのも大きなポイントだった

 執筆時点でGR SPORTが設定されている車種は6車種。アクア・ヤリスクロスのコンパクトカーに、ハイラックス・ランドクルーザー300・カローラクロスのSUV群、そして本格オープンスポーツのコペンだ。ここへ新型RAV4も加わることが分かった。

 これだけでも盛りだくさんのように見えるが、G’s時代からGRブランドを応援している筆者としては、クルマが全然足りないように思う。特に今、セダンとミニバンに設定が無いのは悲しいのだ。

 G’s時代には、プリウス(30系)とマークXに設定があり、GR SPORTでもマークXとプリウスPHV(50系)に設定があったのは記憶に新しい。さらにミニバンでは、かつてノア・ヴォクシー(G’s、GR SPORT)、アルファード・ヴェルファイア(G’s)に設定があったのだが、現行型からは姿を消している。

 中でもプリウスとノア・ヴォクシーのG’s・GR SPORTはよく出来ていて、個性的なデザインもさることながら、本格的な専用チューニングサスペンションや専用シートの作り込みが秀逸だった。さらにステアリングギア比までも変更してしまう、変態的なチューニングも際立つ。

 現行型のプリウスやノア・ヴォクシーは、ノーマルのままでも十分に走りの楽しいクルマだが、これがGR SPORTになったとき、さらなるクルマの楽しさを教えてくれるに違いない。両者ともにそろそろマイナーチェンジを迎える頃合いだ。追加グレードGR SPORTの設定を大いに期待したい。

 また、ハリアーとクラウンスポーツのSUV2台にも、GR SPORTの設定があると盛り上がりそう。特にハリアーは過去にG’sもGR SPORTも設定されていたから、現行型での復活を強く望む。

 願わくは、トヨタ全車種に設定をしてほしいくらい魅力的なGR SPORT。RAV4の次に設定されるのは、どのクルマだろうか。HEVでも十分に楽しいGR SPORTは、これからも車種を拡大しながら、日本のクルマ好きを喜ばせてくれるだろう。

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