2025年5月21日、トヨタの人気ミドルサイズSUV「RAV4」がフルモデルチェンジとなった。電動パワートレイン専用車となり、スタイリングは高級感とアウトドア感の両立を狙ったものへと進化を遂げるなど、グローバル戦略車として非常に完成度の高い一台に仕上がっているようだ。
しかしながら、ミドルサイズSUVといえば、その1か月前にスバルの「フォレスター」も新型に切り替わっている。こちらは、先行受注開始1か月の販売が月販目標の3倍以上となる1万台超となり、フォレスターとしては過去最多の受注を記録。エクステリアもトレンドを抑えており、かなり魅力的なモデルに仕上がっている。
はたして、めちゃ売れ新型フォレスターを買うべきか!? 新型RAV4を待つべきか!?? 両モデルのよさを比較しつつ考えてみよう。
文:吉川賢一/写真:TOYOTA
【画像ギャラリー】めちゃ売れ新型フォレスター買うべき!? 新型RAV4を待つべき!?? 両モデルを写真で徹底比較!!(31枚)画像ギャラリーフォレスターは待望の「本気のハイブリッド搭載」で大幅に進化!!
従来から評価の高かった「使い勝手」と「安全性」にさらに磨きをかけ、エクステリアもトレンドを捉えたかっこよさと迫力を手に入れた、通算6代目となるスバル新型「フォレスター」。全方位で進化しており、フルモデルチェンジ版としては完璧な仕上がりだが、特に注目すべき進化ポイントは、以下の3つだ。
1.ストロングハイブリッドの新搭載
真っ先に注目すべきは、やはり待望の2.5L水平対向エンジン+モーターのストロングハイブリッドがついに搭載されたことだろう。WLTCモード燃費は、先代e-BOXERの14.0km/Lから約25%も改善した18.8km/Lを達成。燃料タンク容量も、先代の48Lから63Lに増えたことで、「1給油=1000km走行」を計算上クリアした。また、エンジン側が最高出力118kW(160PS)で最大トルク209Nm、駆動用モーター側も最高出力88kW(119.6PS)で最大トルク270Nmと、パワートレインのスペックも十分に高いのも強みだ。
2.走りがさらに進化! 乗り味も滑らかに
また、スバルグローバルプラットフォーム(SGP)+フルインナーフレーム構造の採用によってボディ剛性が向上、走行性能が格段にアップしているのも素晴らしい点だ。高精度なデュアルピニオン式電動パワーステアリングの効果も相まって、高速もオフロードも余裕ある走りを楽しむことができる。運転に余裕が出ることは、ロングドライブ時の疲れにくさにも、大いに貢献してくれるはずだ。
3.今作でもしっかり守られた「視界のよさ」は、スバル車の美点
運転のしやすさを決める「視界性能」も新型フォレスターの大きな武器だ。フォレスターは歴代モデルを通して窓ガラスの面積が広く、また三角窓や絶妙な位置のサイドミラー、高めのヒップポイントのシートなどによって、他のSUVよりも遥かに視認性に優れているが、今作でもそれがしっかりと守られてきたことは、素晴らしいことだと思う。
特に前席サイドガラスのウィンドウラインが、サイドミラー付近から一段下がったデザインとなっているのは、視界性能に大きな効果をもたらしている。「薄窓厚体」なデザインに流れる昨今のSUVとは異なり、SUVの本質を守り続けるスバルの姿勢は素晴らしい。


































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