人気SUV頂上決戦!! めちゃ売れ新型フォレスター買うべき? 新型RAV4待つべき??

RAV4は「高級感×電動化」で次のステージへ!

 北米の2024年新車販売ランキングで、堂々の3位にランクインしたトヨタ「RAV4」。新型では、電動パワートレイン専用車となり、アウトドア感と都会的な高級感を両立したスタイルへと進化を遂げた。バリエーションも「コア」「アドベンチャー」「GRスポーツ」と豊富に揃え、幅広いユーザーのニーズに応える姿勢を示している。そんな新型RAV4で特に注目すべき進化ポイントは、以下の3つだ。

1. デジタル装備の進化と操作性の両立
 新型RAV4では、最新トレンドであるデジタルメーターと大型センターディスプレイの採用により、インテリアの先進性が一段と高まっている。ただ、よく使う機能にはあえて物理スイッチを残すなど、操作性にもしっかりと配慮されており、デザインだけに向いていないのは素晴らしい点だ。シフトレバーもスイッチ式で小型化されたが、悪路走行も視野に入れた「アドベンチャー」グレードには、従来型シフトノブを採用するなど、用途に応じた設計のこだわりもうかがえる。

2. PHEVは価格戦略次第で「最強の選択肢」に
 また、プラグインハイブリッド(PHEV)の設定も注目すべき点だ。現時点、トヨタのミドルサイズSUVでPHEVが設定されているのは、RAV4とその兄弟車のハリアーだけ。従来型RAV4のPHEVは4WDかつ最上級グレード「Z」限定で、税込566万円とかなりの高額だったが、もしも新型で、FFかつエントリーグレードにPHEVが設定されれば、500万円を下まわる価格帯もみえてくる。BEVとガソリン車のいいとこどりができるPHEVがこの価格帯で入手できるなら、ユーザーとしてはかなり嬉しいポイントになるのではないだろうか。

3. トヨタ製OS「Arene」に注目!
 また「トヨタ内製の車載OS」の搭載も注目すべき点だ。現時点、車載OSの業界ではGoogleが圧倒的な存在感を示しているが、スマホ連携やアプリの汎用性に優れる一方で、高額なライセンス料が車両コストを押し上げる要因になっている。今回、新型RAV4にトヨタ独自開発の「Arene(アリーン)」が搭載されたことが、新型RAV4の車両本体価格にどれだけ影響してくるのかは非常に興味があるところ。現行RAV4(のハイブリッド車)の価格帯が維持できれば、素晴らしいことだ。

新型RAV4「コア」。従来型RAV4の面影を残しながらも、洗練された印象を受ける。ボディサイズをほとんど変えていないのもポイントだ
新型RAV4「コア」。従来型RAV4の面影を残しながらも、洗練された印象を受ける。ボディサイズをほとんど変えていないのもポイントだ
運転席前メーターと、超大型のセンター液晶ディスプレイを採用。タッチ操作のほか、よく使う機能はプッシュスイッチとして、インパネ上の手が届くところに残されている
運転席前メーターと、超大型のセンター液晶ディスプレイを採用。タッチ操作のほか、よく使う機能はプッシュスイッチとして、インパネ上の手が届くところに残されている
トヨタ内製の車載OS「Arene」は車両のコストを下げることに貢献するはず。新型RAV4の価格は、おそらく現行ハイブリッド車(税込385万円~)並を維持するはずだ
トヨタ内製の車載OS「Arene」は車両のコストを下げることに貢献するはず。新型RAV4の価格は、おそらく現行ハイブリッド車(税込385万円~)並を維持するはずだ

悩むようなら新型RAV4の価格発表を待ってみては??

 新型フォレスターは、歩行者やサイクリストを守る世界初の「サイクリスト対応歩行者保護エアバッグ」や広角単眼カメラや前側方レーダーを搭載した新世代のアイサイトなど、予防安全性能で評価の高いスバルらしい安全性が強化されているのも素晴らしい点。

 唯一のネックは価格で、ストロングハイブリッドのX-BREAKが税込420万円~、PREMIUMが448万円~、1.8LターボのSPORTでも404万円~と、装備内容に見合った価格設定ではあるのだが、旧型と比べると値上がり感は否めない。

 新型RAV4については、詳細な価格が発表されていない現時点では何ともいえないというのが正直なところだが、筆者の予想通りに、ハイブリッド車は従来型と同水準、PHEVは500万円以下が実現すれば、間違いなく「買い」であり、待つ価値は大いにあると思う。

 どちらもミドルサイズSUVとして素晴らしい出来であるはずで、どちらも買っても大きく後悔することはないだろうが、もし悩むようなら、新型RAV4の価格発表を待ったほうが、無難かもしれない。参考になれば幸いだ。

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