一時期ほどのミニバン人気も落ち着いてきたとはいえ便利さは捨てがたい! でもちょっと他の人と被りたくないな……。そんな声に応えるべく、今回はちょっと通な選択肢として2代目メルセデス・ベンツVクラスをご紹介! 今なら中古で狙い目の価格帯に入ってきており、しかも走りも意外に楽しいときたら要チェックでは?
文:小鮒 康一/画像:メルセデスベンツ、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】対座シート付きとかさすがベンツだぜぇ!! 無骨さとラグジュアリー感が同居する歴代Vクラス!(19枚)画像ギャラリーSUV時代? いやいやミニバンの需要はまだまだ高い!
クロスオーバーSUVが人気とはいえ、使い勝手の良さもあってまだまだ根強い人気を誇っているのがミニバンだろう。スクエアなボディからなる広い室内空間や利便性の高いスライドドアなどは一度その便利さを味わってしまうと他のジャンルに移行しづらいという声もあるほどだ。
ただクロスオーバーSUVとは違い、ミニバンはそこまで車種が豊富でないため、他のユーザーと被ってしまいがちという弱点が存在する。
実用車として割り切るのであれば気にならないかもしれないが、クルマ好きとしては出来れば他人とは違うクルマに乗りたいと思うのが性。そこで、ここのところ価格がグッと下がっている2代目のメルセデスベンツ Vクラスをピックアップしてみたい。
商用車から生まれたメルセデスベンツのMPV
3列シートとスライドドアを備えるVクラスは、正真正銘ミニバンのジャンルに当てはまるものだが、初代モデルは商用バンの派生乗用モデルとして生まれたもの。
2003年には2代目へとフルモデルチェンジを果たすが、このタイミングで車名をビアノに改名。それとともに横置きエンジンのFFレイアウトから縦置きエンジンのFRレイアウトととなり、メルセデスベンツの乗用モデルのコンポーネンツを流用できるようになっていた。
そして2006年秋に実施されたマイナーチェンジのタイミングで再びVクラスへと名前を変え、現在は2014年にデビューした3代目が現行型としてラインナップされているというのが大まかな歴史となる。
2代目Vクラスの前身であるビアノはまだまだ商用車ベースの香りが漂っていたが、マイナーチェンジ後のVクラスはより乗用車感が高められ、2011年1月に実施された2回目のマイナーチェンジ時にはフロントマスクが一新されたほか、サスペンションも大幅に改良され、快適性や操安性が大きく向上している。
2025年7月時点ではお買い得な状態?
そんな2代目Vクラスだが、中古車市場ではほとんどの物件が総額200万円以内で狙える状態となっており、前述の2011年のマイナーチェンジ後のモデルも同様だ。
カスタマイズパーツは国産ミニバンのように豊富に揃っているワケではないが、エアロパーツやローダウンサスペンション、アルミホイールなどは一通り存在しているし、後席シートは個別に脱着することもできるため、使いやすいレイアウトを実現しやすいのも嬉しいポイント。
元が商用車ということもあって基本的には頑丈で、FRレイアウトとV6 3.5Lエンジンの組み合わせは意外にもファンな走りを見せてくれるのも魅力となっている。
ただ、輸入車の常として、国産車に比べると電装品周りのトラブルが多めで、補修パーツはそれなりにお値段が張るというネガティブ要素もあるので、その辺りは覚悟が必要ではあるが、他とは違うミニバンが欲しいという人は候補のひとつに入れてみても面白いのではないだろうか。






















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