BEVの販売停滞が長引き、各社はその間の「中継ぎ」となるHEV開発に傾注している。いっそ今あるBEVをHEVにできたらなあ……と考えたのかは知らないが、EVに後付けできるハイブリッドユニットが開発された。まさに必要は発明の母!?
※本稿は2025年5月のものです
文:角田伸幸/写真:ルノー ほか
初出:『ベストカー』2025年6月26日号
BEVがHEVに変身!?
BEVの普及が失速し、自動車メーカーは中継ぎとなるハイブリッド車の開発に力を入れている。しかしエンジンを含むハイブリッドシステムの開発にはコストがかかり、BEVに軸足を置く新興メーカーなどはおいそれと手が出せない。
そこで仏ルノーと中国吉利のエンジン製造会社「ホース・パワートレーン」が、EVに後付けできるハイブリッドユニットを開発した。これを使えばBEVから簡単にハイブリッド車が作れるというから、ナイスアイデアだ。
その構造だが、BEVのフロントモーターのスペースに収まるよう、エンジンとトランスミッション、モーターをコンパクトに設計したという。
用途も柔軟性に富んでおり、パラレル式ハイブリッドはもちろん、エンジンを発電機として使うレンジエクステンダーや、純エンジン車のハイブリッド化にも対応するというから凄い。
さらにエンジンは副燃焼室を備えており、ガソリンのほかエタノール燃料やメタノール燃料も使用可能と至れり尽くせり。
すでに商談も進んでいるようで、2028年には実車に積まれるという。エンジンはまだまだ可能性に満ちている!

















コメント
コメントの使い方燃費や環境のためには、ストロングHVでないと価値は無いけれど
元EVをエゴで電欠リスク減らしたいだけなら、こういうアプローチも意味はある
エコからは一層かけ離れるけれど、元から環境意識が低く自己中でないとBEVは買えないから、その層にはピッタリかな