2列目キャプテンシートが快適!! 室内空間の上質ぶりが半端ないフリード
対するフリードの最大の魅力は2列目シートの質の高さだ。2列5人乗り、3列6人乗り、3列7人乗りと、3つのバリエーションが用意されているが、なかでも3列6人乗りの2列目キャプテンシートは、上級モデルであるステップワゴン並みの上質さを誇る。2列目キャプテンシートはシエンタには設定がないため、2列目の快適性を重視するなら、フリードのほうが魅力的だ。
フリードは、3列目シートもクッションの厚みを確保した構造となっており快適。1列目から2列目、3列目へウォークスルーできるのも便利だ。跳ね上げ式の3列目シートは、先代よりも跳ね上げ時の空間が広がっており、圧迫感が出ないよう、固定位置を下げる配慮が施されている。
シンプルで飽きのこないデザインも、フリードの魅力。ノーマルの「AIR」とアウトドア風の「クロスター」の2バリエーションを用意したのも、ユーザーにとっては嬉しいアイディアだ。インテリアにはファブリック素材がふんだんに使われており、柔らかさと上質さを兼ね備えた空間に仕上がっている。フリードは先代も上質な室内が評判だったが、現行型はさらにレベルアップしていると思う。
価格面では、ガソリン車が税込262万円~、ハイブリッド車が302万円~と、シエンタよりも若干高めの価格設定。最上級グレードのe:HEV AIR(6人乗り)は321万円、e:HEV クロスター(6人乗り)は337万円で、諸費用を含めると350万円を超えるだろう。ボディサイズの拡大や、内外装の質感向上を考えれば、納得の価格ではあるが、単純に価格を比較すれば、シエンタのほうがリーズナブルだ。
後席重視するか、単純な「安さ」を重視するか!??
同じ予算であれば、シエンタのほうが価格が安いぶん、浮いたお金で子供が喜ぶ後席用ディスプレイや必須装備となったドライブレコーダーなど、追加でオプションを装着することができるが、価格に見合う装備内容と質感の高さをもとめるならば、フリードのほうが満足度は高いかもしれない。
また後席に小さな子供を乗ることが多いならば、ベンチシートタイプのシエンタのほうがいいかもしれないが、後席に大人2人が座ることが多いならばフリードのキャプテンシートの快適性は大きな魅力。3列目を収納した際の荷室空間の広さにも差があるため、どれだけ荷室を重視するかも選択のポイントになるだろう。
細部に違いはあれど、いずれも優れたコンパクトミニバンであり、どちらを選んでも後悔のないクルマだ。最終的にはデザインの好みで選ぶのも十分アリだと思う。参考になれば幸いだ。
【画像ギャラリー】いま選ぶべきは「最強シエンタ」か、それとも「天才フリード」か!?? 両モデルを写真で徹底比較!!(28枚)画像ギャラリー





























コメント
コメントの使い方