いよいよ梅雨が本格化。雨の日が多くなり、ゲリラ豪雨や台風による大雨が増加する季節を迎えました。雨の日も普通に移動できるのがクルマのメリットですが、雨の日、特に豪雨下の運転時には、注意すべきポイントがいくつかあります。今回は豪雨時に気をつけたい3つのポイントを紹介します。
文:ゆーたGVB(Team Gori)/写真:編集部、写真AC
【画像ギャラリー】高性能車でも物理には逆らえない!! まだ間に合う豪雨対策で身の安全の確保を(3枚)画像ギャラリー「豪雨の運転」はミラーやバックモニターの視界確保が重要
豪雨時の運転で気をつけることのひとつ目は、サイドミラーやバックカメラに水しぶきが付いたことで、周囲が見にくくなることです。前進している時はさほど気になりませんが、バックする際は死角が多くなり、接触事故が多くなります。
事前にできる対策として有効なのは、サイドミラーやバックカメラに撥水コーティングを施すことです。最近では、手軽にコーティングできる商品を簡単に入手することができます。撥水コーティングを行うと、走行中の風で水滴が飛んでいくので、見えにくくなる可能性を減らせます。
また、それでもダメな時に備えて、車内にすぐに取り出せるタオルやセーム革などを入れておくのもおすすめです。
命にかかわるアンダーパスの浸水
豪雨時はアンダーパスの浸水にも注意が必要です。水位が深い場合、クルマが故障して動かなくなるだけでなく、車内に閉じ込められてしまい、命に危険がおよぶ可能性もあります。アンダーパスが浸水している場合は、むやみに進入することは避けましょう。
また、万が一車内に閉じ込められてしまった場合に備えて、クルマの窓ガラスを簡単に割ることができる脱出用ハンマーを車内に入れておくと安心です。脱出用ハンマーには金づちタイプ、ピックタイプ、ポンチタイプと種類があり、最近ではシートベルトカッターや、懐中電灯など複数の機能がついたものが多くなっているので、自分が使いやすいものを選択して購入しましょう。
深い水たまりでのハンドルとられ
豪雨により路面の水量が増えてくると、走行していてハンドルをとられたり、ハイドロプレーニング現象が発生し、ハンドルやブレーキが利かなくなってしまう場合があります。特に深い水たまりを通過する際は、注意が必要です。
これらの原因となるのは、スピードの出し過ぎやタイヤの摩耗によることが多く、対策としては水たまりを通過する際の徐行や、タイヤのスリップサインを確認することです。またタイヤの溝を測定するゲージを持っていれば、より詳細に測定することができますが、10円玉を使って簡易的に測定することもできます。
事前に対策することで、雨の日の事故やトラブルは減らすことができます。また走行中に突然雨量が増し、危険を感じるケースもありますが、そうした場合は無理に運転を継続せず、ハザードランプをつけて速度を落とし、安全に停車できる場所に避難することも大事です。
最大の備えは豪雨時に運転をしないことです。やむを得ないケースはあるかと思いますが、必ず降雨情報を見て無理のないルート設定をして運転をしましょう。危険を感じたら高台で、川や水源が遠いところなどに避難することも考慮しましょう。






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