南海トラフ地震にも備えよ! 運転中に地震が起きたとき命を守る3つの行動マニュアル

高速道路や沿岸部では特別な判断が必要!

首都高速など狭い場所では、クルマを寄せる場所が少ないのだが、緊急車両の通行を妨げないために、できる限り車両を道路外もしくは左端に寄せたい(Tsubasa Mfg@Adobestock)
首都高速など狭い場所では、クルマを寄せる場所が少ないのだが、緊急車両の通行を妨げないために、できる限り車両を道路外もしくは左端に寄せたい(Tsubasa Mfg@Adobestock)

 高速道路や橋、トンネルといった特殊な場所では、判断力がさらに試されます。強い揺れでは路面やガードレールが損傷していることもあり、周囲のクルマも制御を失っているケースが多い。そんな時無理に走行を続けるのは危険極まりません。

 震度6以上の地震では、多くの場合、道路管理者が緊急通行止めや緊急車両優先規制をすぐ発令します。揺れが収まったら現場の指示に従い、安全な場所で待機するのが鉄則。規制がかかっていれば、クルマを道路外に退避させ徒歩で避難することも想定されます。

大地震発生時、首都高速などでは安全が確認されるまで長期通行止めが発生する(Nakano@Adobestock)
大地震発生時、首都高速などでは安全が確認されるまで長期通行止めが発生する(Nakano@Adobestock)

 首都高速など都市部の高架道路では、損傷確認が終わるまで長時間通行止めになることも。その際は徒歩で移動するルートが案内される場合が多いですが、ヘルメット代わりに服や帽子、カバンで頭を守る、靴を履き替えるなど安全対策をしっかり行いましょう。

 沿岸部ではさらに難しい判断が迫られます。警察庁は、津波から避難するやむを得ない場合を除き、クルマを使った避難を推奨していません。津波警報が出たら、渋滞している道路でクルマにとどまるのは命取り。クルマを置き、速やかに徒歩で高台を目指す決断が命を守ります。

 情報と現場の状況を冷静に見極める判断力が、ドライバーには求められるのです。

いざという時のために覚えておきたいポイント

・急操作を避け、左寄せ停車&ハザードランプで安全確保
・揺れが収まるまでは車内待機、情報収集と周囲確認を徹底
・徒歩避難時はクルマを道路外に置き、キーを残しロックしない
・高速道路・沿岸部では特殊リスクを踏まえ、冷静な判断を

 日頃からの備えが、いざという時に迷わず動ける力になります。防災アプリの導入、車内への防災用品常備、行動リストの掲示など、ちょっとした準備が命を守る大きな力に。冷静な行動と日常の備えこそが、ドライバーにとって最大の防御策です。

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