ヨーロッパの自動車メーカーが軒並み苦境に立たされている。もちろんドイツのビッグネームたちも例外ではない。では、なかでも厳しい状況に陥っているメーカーはどこなのか? 国沢光宏氏に選ばれてしまったのはこのメーカーだ!!
※本稿は2025年7月のものです
文:国沢光宏/写真:フォルクスワーゲン ほか
初出:『ベストカー』2025年8月10日号
ヨーロッパの自動車メーカーでもっとも危機的状況にあるのは?
すでに厳しい状況になっているのがVW(フォルクスワーゲン)である。
VW、欧州では電気自動車に注力したため販売台数を落とし、主力市場となっている中国では、新型コロナ禍の前と比べガックリ台数を落とした。2019年の販売台数423万台に対し、2024年は293万台という急減ぶり。
VWの中国依存度の高さときたら、日本勢など比較にならない。今後回復する見込みなし! 中国車と真正面から戦える技術、VWにはありません。メルセデスやBMWも中国市場への依存度が高い。これまたジリ貧になると思う。
そればかりか直近の流れを見ると、中国勢はドイツ以外の欧州に工場進出しようとしている。ドイツ以外は中国勢が工場を作ってくれたら雇用も増えて有難い。結果、中国で美味しい思いをしてきたドイツ勢は総崩れになりそう。
そのなかでも厳しいのがドイツの雄だったVWということになります。
電気自動車の時代になると、ドイツ勢の得意分野だったエンジンの精度など意味がなくなる。電気自動車は中華製モーターだって12気筒エンジンより滑らかですから。





















コメント
コメントの使い方