「日産の技術を詰め込んだ上質なタフギア」 日産・エクストレイル
手頃な価格ながら、道具感覚で使い倒せるSUVとして登場したエクストレイル。
初代のDNAである「タフギア」は世代を重ねるごとに薄れたが、2022年に日本で発表された4代目はより上質で洗練されたハイブリッド専用モデルに生まれ変わった。
最大のトピックスはやはりパワートレイン。高出力モーターを搭載し、世界で初めて量産化に成功した可変圧縮比エンジン「VCターボ」を発電用に採用した第2世代「e-POWER」は、常用域から加速時までエンジン回転数を抑えて圧倒的な静粛性を実現。それでいて、高い発電能力や力強く滑らかな走りを可能とするのだから恐れ入る。
駆動方式も見どころで、4WDは電動駆動4輪制御技術の「e-4ORCE」を採用。これは、前後の高出力モーターと左右のブレーキを統合制御して4輪の駆動力を最適化し、優れた走破性だけでなく、思い通りのコーナリングや快適な乗り心地も実現するというもの。
こうした先進技術がエクストレイルのセールスポイントだが、洗練されながら力強さを表現したエクステリアやタフさと上質さをあわせ持つインテリアなどは、日産SUVの主力車種にふさわしい仕上がりだ。
そして、数字にバラつきこそあるものの、昨年までの年間新車販売台数ランキングでは毎年30位以内をキープ。爆発的なヒットには至っていないものの、安定した販売を記録している。
記事リンク
「美しさと走りの良さをあわせ持つクロスオーバー」 ホンダ・ZR-V
初代が大ヒットし、2代目もその勢いを継続しているヴェゼル。これに続けとばかりにホンダはミドルサイズSUV市場にZR-Vを送り込んだ。
そのZR-Vは、美しいデザインと意のままの走りをあわせ持つクロスオーバーモデルだ。
エクステリアは楕円形をモチーフにフロントからリアまで流れるようなプロポーションを作り出し、シャープなヘッドライトやバーチカルグリルで上質さや凛々しさを表現。
リアビューも、隆起させたフェンダーや内から外に向かって厚みを増すリアコンビランプで安定感やワイド感を演出。SUVらしい力強さとともにエレガントな雰囲気も伝わってくる佇まいとなっている。
パワートレインは、1.5リッターターボのガソリンと2リッター＋モーターのハイブリッドを設定。
前者は2.4リッターエンジンに匹敵する豊かなトルクと高回転までパワーが続くリニアな出力特性が魅力。後者は、2モーターハイブリッドシステム「スポーツe:HEV」で、3リッターV6エンジンに匹敵する力強い加速とともに上質で爽快な走りを実現する。
また、意のままの走りを可能にするべく、ヒールポイントからヒップポイントの高低差を小さくし、クルマとの一体感が感じられるドライビングポジションを創出。加えて、爽快な視界を確保し、運転のしやすさにつながる工夫も施されている。
2024年のZR-Vの新車販売台数は4万1513台で、これはクラストップ。いまやミドルサイズSUVの中心的存在なのだ。
【画像ギャラリー】新型なんて待ってられない!! 魅力あふれる現行ミドルサイズSUVたち（12枚）画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方