信号待ちでの「Nレンジ」は必要ナシ!! 燃費悪化や事故にも繋がる間違った「N」の使いかた

「オートブレーキホールド」を活用しよう

 また、Dレンジに入れて「信号待ちでブレーキペダルを踏み続けることが頻繁に起こると、右足が疲れる」というケースもある。

 こういう時は、「オートブレーキホールド」搭載のクルマなら、積極的にこの機能を使おう。ブレーキペダルから足を離してもブレーキをかけた状態を維持してくれるのでかなり便利だし、誤発進のリスクがあるNを、わざわざ使わなくてもいいだろう。

 以上のように、Nを信号待ちで使うべき明確な理由は、少なくとも現代のクルマにはない。

 では今のAT車のNレンジは、どんな時に使うために設定されているのかというと、それは緊急事態に対応するため。詳しくは次項を見ていただきたい。

 と、ここまで述べてきたように、信号で停止する際はDで待機し、長くなりそうな場合はNではなく、「オートブレーキホールド」を利用するか、Pを活用するようにしよう。

「N」レンジが必要なのは……緊急事態に対応するため!

クルマが自力で動けなくなった時、Nレンジに入れておくとレッカー移動や人力での移動ができる(Jo Panuwat D@AdobeStock)
クルマが自力で動けなくなった時、Nレンジに入れておくとレッカー移動や人力での移動ができる(Jo Panuwat D@AdobeStock)

 たとえば、故障などでクルマが自力で動けなくなった時。駆動系から切り離されたNレンジが設定されていると、レッカー移動ができたり、人力で押したりするなどで、クルマを動かすことができる。

 また、ドライバーが体調不良などで意識を失い、アクセルペダルを踏みっぱなしになってしまった緊急事態でも、助手席側からNレンジに入れることで、速度が上がっていってしまうのを防ぐことができる。

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