【帰省特集】 実家や観光地のホテル駐車場でクルマを盗まれないために! 愛車を盗難から守る防犯対策の嘘ホント

 ハンドルロック、タイヤロック、ペダルロックは視覚的抑止力が高く、装着場所をあえて見えるようにすることで犯罪者の選択肢から外されやすくなりますが、盗難する犯人から見れば破壊するのは簡単で、時間稼ぎにしかならないのが現状です。

 ハンドルロックの場合、数千円の商品は特に顕著です。ハンドル自体を切ってハンドルロックを外してしまう事例も報告されています。しかし、KITACOのハンドルロックのような屈強なものは、抑止力になるでしょう。

KITACOのハンドルロック。写真はランクル250用
KITACOのハンドルロック。写真はランクル250用

3:スマートキーの電波遮断はリレーアタックに有効だがそれ以外は無力

 リレータックの盗難の手口ですが、スマートキーが発する電波を拾い、クルマの近くにいる別の犯人に中継することで、スマートキーがクルマの近くにあると誤認識させ鍵を開ける方法です。よくアルミの缶にスマートキーを入れて電波を遮断している人もいるかと思いますが……。

 しかし、リレーアタックはこうした、スマートキーを缶に入れるなどして電波を遮断する対策方法や、微弱な電波に切り替えることができる節電モードを付けたことで近年は激減しています。コードグラバーやCANインベーダー、ゲームボーイでは威力を発揮しないので注意してください。

4:駐車環境の工夫だけでは……

 防犯カメラ付きガレージや街灯がある見通しの良い駐車場所を選ぶことが重要。人を検知すると光るセンサーライトやクルマ止めポールの設備がある場所もいいでしょう。カーカバーも抑止力の1つになるでしょう。

 しかし、犯人が一度、目を付けてしまえば、わずか数分で盗んでしまいますので、やはり社外品のセキュリティシステムを取り付けるのが安心でしょう。

5:GPSを付けてるから安心ではない……

エアタグが付いているからと過信してはいけない(dannyburm@Adobe Stock)
エアタグが付いているからと過信してはいけない(dannyburm@Adobe Stock)

 最近はエアタグやGPSなどの追跡装置を仕込むユーザーも多いです。しかしこれは「盗難防止」にはなりません。なぜかというとあくまでも位置情報を追跡するのは「盗難された後」だからです。

 窃盗団はプロなので、どこにそれらの装置を隠しているかを熟知していて、犯行現場の近くにGPSなどが投げ捨てられているなんてケースもあります。

 でも盗難後、エアタグによる追跡を警戒し、駅に近いコインパーキングなどに盗難した車両を1日ほど放置して、被害者の動向を伺っているケースも多いのである意味抑止力にはなっているのではないかと思います。実際、コインパーキングを片っ端から探し、1日以内に見つかったケースも報告されています。

 みなさん、愛車が盗まれないために注意喚起をお願いします。

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

ベストカー12.26号 価格590円 (税込み)  あの「ジャパンモビリティショー2025…