マツダがビジネス構造を大胆に変革!? すべては顧客を思っての決意であった

マツダがビジネス構造を大胆に変革!? すべては顧客を思っての決意であった

 個性的なクルマ作りでユーザーから愛されるマツダが、ビジネス基盤の強化と再成長を図るため、国内ビジネス構造変革の方針を発表した。都市圏の販売網を再編し、新世代店舗への投資を行っていくという。マツダが未来へと舵を切る!!

※本稿は2025年7月のものです
文:ベストカー編集部/写真:マツダ
初出:『ベストカー』2025年8月10日号

【画像ギャラリー】成長のための大変革!! 日本市場におけるビジネス基盤の強化を図るマツダ(12枚)画像ギャラリー

すべては顧客のため……国内ビジネス構造を変革

2015年時の新世代商品群。強い独自価値から多くのユーザーに選ばれ、ビジネスが成長した
2015年時の新世代商品群。強い独自価値から多くのユーザーに選ばれ、ビジネスが成長した

 2025年6月19日、マツダは日本市場におけるビジネス基盤の強化と再成長を図るための、国内ビジネス構造変革の方針を発表した。

 マツダは2019年以降をビジネス停滞期ととらえている。店舗への投資、ユーザー対応の強化、販売プロセスの改善など、販売現場強化の取り組みを行ったが、ビジネスの成長には至らなかったという。

 それを受けてマツダは、マツダに関わるすべての人が誇りを持つことができ、より多くの人に選んでもらえるブランドとなるよう、ブランド価値経営を基軸に、国内事業を再成長に導くと決めた。

3つの柱・4つの重点施策
3つの柱・4つの重点施策

 お客さまをすべての中心に置いて考え、行動する組織とすべく、上の図に挙げた3つの柱・4つの重点施策を行っていく。

 「販売網再構築」では都市圏の販売網再編に集中し、ブランドを体感できる新世代店舗へ投資する。10の都市に重点店舗300店を構え、店舗あたりの販売台数は400台/年を目指す。

 「マツダブランドにフォーカスしたマーケティング投資」は、既存顧客やファンだけでなく、マツダのブランド価値を受容する可能性のある人々にアプローチするのが目的。2025年2月、南青山にオープンした「MAZDA TRANS AOYAMA」がいい例と言えるだろう。

 最後の柱『店舗体験の向上に向けた現場支援の徹底』は、文字どおり販売の現場を支援するためのもの。マツダらしいブランド体験のあり方を規定した「ブランドスタンダード」を策定し、その浸透と定着のため、教育・支援体制を構築する。

 また販売会社の管理部門が行う間接業務を新会社、マツダビジネスパートナーに集約することで、店舗および販売会社が、カスタマーケアとユーザーへのブランド体験の提供に集中できる体制を作るという。

 成長のため、変革を決意したマツダ。これからに期待だ。

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

ベストカー12.26号 価格590円 (税込み)  あの「ジャパンモビリティショー2025…