クルマに付けられたあだ名やニックネームは、今でこそ、R35GT-Rの「ゴジラ」が有名だが、それ以外はほとんど見かけない。そこで、50代以上のおじさんが記憶に残る、クルマのあだ名、ニックネームを紹介していこう。石破首相、ゴキブリ、ブタケツ、水中眼鏡、だるま、ハマグリ、マヨネーズという5つのあだ名はどのクルマに付けられたのか、わかりますか?
文:ベストカーWeb編集部/ベストカー編集部、ベストカーWeb編集部、トヨタ、日産、ホンダ、いすゞ
最近、付けられたあだ名は? 石破首相と『進撃の巨人』
まずは 「石破首相」というあだ名が付けられたというか、顔そのものが似ているクルマということで、挙げてみた。参議院選挙の放送中、TV局のアナウンサーの質問に答えている時の顔が、この2011年9月のフランクフルトショーで公開されたトゥビックそのものだった。
実はこのクルマが発表された当時、ベストカー本誌で紹介していました~。このトゥビック以外にも、シトロエンC4カクタスに似ているという声も多い。みなさん、このジト目、似てませんか?
そのほか日産ウイングロードは「うなぎ犬」、30系アルファードは『進撃の巨人』、デリカD:5は「電気シェイバー」とも言われている。最新のクルマにあだ名を付けるとしたら……、コメント欄にお願いします!
ブタケツ(日産ローレルC130系1972年4月~1977年1月)
ローレルはこの2代目モデルからスカイラインの兄弟車(2代目ローレルの時は4代目スカイライン)となった。豚のお尻、ブタケツに似てるからと名付けられたのが、2ドアハードトップのリア周りのデザインである。
この時代はクライスラーやダッジ、キャデラックなどのアメ車のデザインから影響を受けていたが……。ちなみにセダンはグリルの模様から、怪獣「ガメラ」からとって「ガメラローレル」と言われた。
水中眼鏡(ホンダZ:1970年10月~1974年6月)
N360をベースにした2ドアクーペのスペシャリティカーとして 1970年10月に登場。水中眼鏡とは、リアウインドウ周りに付けられた黒くて太い樹脂製の枠が、水中眼鏡(ゴーグル)のようにも見えるデザインであることに由来している。
1972年1月にはテールゲートが黒枠のダイナミックシリーズに対し、枠がボディ同色となるゴールデンシリーズが登場。こちらは水中眼鏡とは呼ばれなかった。
余談だが現行のアルトのリアスタイルがホンダZのデザインをモチーフにした説、G・ジウジアーロがデザインしたVWゴルフIという説があるが、後者が正解のようである。
だるま(トヨタセリカ:1970年12月~1977年7月)
初代セリカは、1970年12月に登場。フォードマスタングなどの影響を受けた日本車としては初のスペシャルティカーで、エンジン、トランスミッション、インテリアなどを自由に選べるフルチョイスシステムの導入もマスタングにならっていた。
このセリカを正面から見たスタイルが、当時のクルマとしては「だるま」のように丸くふくよかなルックスであることが由来。またフロントバンパーがダルマの髭に見えるらしい。なお、初代コロナも丸みを帯びたエクステリアからダルマコロナと呼ばれていた。
発売当時からだるまと呼ばれていたわけではなく、1973年4月に追加されたセリカリフトバック(LB)と区別するためにこう呼ばれた。だるまは、3ドアハッチバックのリフトバックとは異なり、トランク付きの2ドアクーペなのだ。
ハマグリ(2代目日産シルビア:1975年10月~1979年3月)
1975年10月に登場した2代目シルビア(S10型)の正式名称は「ニューシルビア」。エクステリアのロゴもNEW Silvia」。ハマグリという名はリアクオーターパネルの形状から付けられた。ハマグリを後ろから見ると、確かに見えないこともないが……。
北米受けを狙った丸目2灯式のヘッドランプや太いリアクォーターピラーにファストバックのスタイリングは日本国内では受け入れられず不人気だった。
マヨネーズ(いすゞピアッツァ:1981年6月~1991年8月)
ピアッツァは 117クーペの後継として1981年6月に登場。デザインを担当したのは、117クーペと同じくジョルジェット・ジウジアーロ。言わずと知れた工業デザイン界の巨匠である。
いすゞからの依頼を受けたジウジアーロは1979年のジュネーブショーに「アッソ・デ・フィオーリ(Asso di fiori=イタリア語でクラブのエース)」と名付けたコンセプトカーを出展。
そのアッソ・デ・フィオーリの斬新なフォルムおよびディテールを「ほぼそのまま」とも言える形で量産車化したのが、1981年6月登場の初代ピアッツァだった。


























コメント
コメントの使い方ゴキブリを赤く塗装して、シャア専用にしよう!3倍速くなる…かも?