たまにはおひとり様でグランドツアー!! クルマの推し活・長距離編「ビッグ・ブー活」!!

たまにはおひとり様でグランドツアー!! クルマの推し活・長距離編「ビッグ・ブー活」!!

 我々のような「クルマ推し」の人間たちは、クルマの推し活「ブー活」で楽しみたい。別記事にて、近所のブー活と中距離のブー活を紹介してきたが、ここではいよいよ「長距離編」をご紹介したい。クルマは何でもいい。心はGTであれ!!

※本稿は2025年7月のものです
文:清水草一/写真:ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年8月26日号

【画像ギャラリー】家から遠くなるほど心が弾む!! 一度旅立てばクセになるロング・ディスタンス「ブー活」!!(7枚)画像ギャラリー

高速道路を大周回!

新東名や新名神はカーブや勾配が少なくて、もの凄く快適だ。感動
新東名や新名神はカーブや勾配が少なくて、もの凄く快適だ。感動

 いよいよ若い頃に近いクルマ愛が蘇り、体がムズムズしてきたら、たまにはクルマで遠征しようじゃないか! 特に目的地が思い浮かばなければ、ドライブだけを目的に、高速道路を大周回してみよう。

 たとえば新東名と東名をぐるりと1周する。あるいは新名神と名神だっていい。それだけで数百キロのロングドライブだ。

 アウトバーンにも負けない道路規格の新東名・新名神と、半世紀以上前に建設された東名・名神との設備の差を体感するだけでも興味深い。SA/PA巡りも楽しいぞ。

 周回走行は、不正利用でもなんでもない。ETC利用の場合、JCTのセンサーが通過地点を記録して、出口で走行分の料金を徴収されるようになっている。

 首都高や阪神高速の環状線をグルッと回るだけなら、ほんの数時間あればイケる。首都高や阪神高速は、さまざまなゲームやマンガの舞台にもなった聖地。

 特に首都高の場合、大黒PAと辰巳第一PAはカーマニアの聖地になっていて、曜日や時間帯によっては、多くの趣味車が集まってくる。それを見物する外国人観光客も増加中だ。

 カーマニアとして、いま現在の聖地の姿を、横目で観察して体のムズムズを鎮静しようじゃないか!

クルマのマンガ聖地巡り!

旧・碓氷峠は、通行量はかなりまばら。それだけに、雰囲気をじっくりと味わえる
旧・碓氷峠は、通行量はかなりまばら。それだけに、雰囲気をじっくりと味わえる

 首都高は『湾岸ミッドナイト』、阪神高速は『ナニハトモアレ』の舞台だが、そのほかにも、実在の場所を舞台にした有名クルマ漫画は少なくない。

 『頭文字D』の主人公、藤原拓海の地元・秋名山は、群馬県の榛名山がモデル。実在の場所がそのままマンガに使われており、すべて聖地巡礼の対象になっている。

 赤城山や碓氷峠など、頭文字Dに登場した峠は全部聖地。連載開始からすでに30年を経ているが、実際に走りに行ってみると、マンガの見え方が断然現実的になる。

 中高年世代にとっては、『サーキットの狼』こそ、クルマ漫画の元祖であり本家本元だ。

 風吹裕矢がロータス・ヨーロッパで参戦した「公道グランプリ」は、箱根・伊豆のワインディングが舞台。ここは日本の走りの聖地なので、日本のカーマニアなら、ぜひ一度は走ってみるべきだろう。

 ハマの黒ヒョウのカウンタックが海に転落した国道135号線では、どこが現場か想像しながら走りたい。

思い立ったら酷道巡り&ダム巡り……一般道で500キロ!

酷道のひとつ・静岡県と長野県を結ぶ国道152号線。とても国道とは思えない
酷道のひとつ・静岡県と長野県を結ぶ国道152号線。とても国道とは思えない

 中高年になり、ヒマになった今こそ、ありとあらゆるロングドライブが可能だ。特に意味のない冒険的なドライブだって、誰も止める者はいない。実際は国内をクルマで移動する限り、危険な場所なんてほとんどないけれど、気分だけは冒険したい。

 まずは一部でブームの「酷道巡り」に挑戦しよう。酷道とは、国道とは思えない険しい道のことだが、実際走って見ると、「すれ違いのできない、狭い崖っぷちの道」程度で、未舗装路なんてほとんどない。

 対向車に気を付ければ(滅多に来ない)、ごく普通の乗用車で、まったく問題なく通行できる。それでも気分は冒険だ。走破すれば達成感もデカい。

 ダムは大抵山奥にある。しかもダムは、カタマリとしては最も巨大かつ重厚な人工建造物。それを目の当たりにするだけで、気分がでっかくなれる。

 お薦めは古いダムだ。中高年世代と同じくらいの年月を経たコンクリートは、表面が劣化してシミだらけ。まさに同志である。

 「60年経つと、コンクリートもこんなになるのか。じゃ俺もしょうがないな」「もうひと踏ん張りがんばろう!」という気持ちになれるに違いない。

 仕上げは、一般道を延々走るドライブだ。高速道路があると、並行する一般道はまず走らない。つまり初めての冒険だ。

 たとえば東京から大阪まで、国道1号線を延々走ってみよう。新たな発見がいっぱいあるはずだ。高速代もかからないし、安上がりでいいぜ!

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

ベストカー12.26号 価格590円 (税込み)  あの「ジャパンモビリティショー2025…