若者が遊ぶのにちょうどよかった!! 初代エクストレイルの楽しさを振り返ろう!!

若者が遊ぶのにちょうどよかった!! 初代エクストレイルの楽しさを振り返ろう!!

 初代が2000年に登場して以来、四半世紀に渡り販売されてきた日産 エクストレイル。アリア・キックス・ノート オーテック クロスオーバーらとともに日産を日産のSUV部門の一角を担いながらも唯一無二の存在感を放つ。ただ、より洗練されていくなかで、初代が有していた持ち味も忘れてはいけない。ここで、もう一度エクストレイル登場を振り返ってみよう。

文:小鮒 康一/画像:日産

【画像ギャラリー】ちょっと雑に扱ってもへっちゃらだった!? スノボやMTB積んでガシガシ遊びに行きたくなる日産 エクストレイル!(28枚)画像ギャラリー

日産を支えるSUVの一角!

21世紀の直前、2000年11月に発売された初代日産 エクストレイル
21世紀の直前、2000年11月に発売された初代日産 エクストレイル

 日産を代表するSUVであるエクストレイル。現在は4代目モデルが現行型として販売中となっており、日本仕様は日産独自のハイブリッドシステムである「e-POWER」や、電動駆動4輪制御技術の「e-4ORCE」などが搭載され、唯一無二のSUVとなっている。

 ただ、過去にラインナップされていたムラーノやデュアリス、スカイラインクロスオーバーといったすでに消滅してしまったSUV及びクロスオーバーSUVユーザーの受け皿も兼ねるようになり、初代のように使い倒せる「タフギア」感は薄れてしまったのは否めないところだ。

今こそ道具感満載のタフギア復活を!

デビュー時から設定された特別仕様車「style-AX」
デビュー時から設定された特別仕様車「style-AX」

 2000年11月に登場した初代エクストレイルは、“4人が快適で楽しい、200万円の「使える4駆」”を商品コンセプトに、アウトドアスポーツを思いきり楽しんでいる20代~30代のユーザーをターゲットに開発したSUVとなっていた。

 実際のエクストレイルもそのコンセプト通り、2Lエンジンを搭載した4WDモデルの「S」グレードの価格を200万円ピッタリとし(ただし税別)、2WDモデルでは185万円と今では考えられない手ごろな価格となっていたのだ。

 本格的なクロカンモデルのようなラダーフレームではなく、乗用車系のモノコックボディがベースではあったが、最低地上高は200mmと余裕があり、新開発の4WDシステムである「ALLMODE 4×4」は小型で軽量だったことで、燃費と動力性能の向上にも寄与していた。

遊び倒すことを考慮されたタフなインテリア!

後部座席を倒した状態のラゲッジスペース。これが直接水洗いできる「ウォッシャブルラゲッジボード」
後部座席を倒した状態のラゲッジスペース。これが直接水洗いできる「ウォッシャブルラゲッジボード」

 インテリアには撥水加工を施したシート表皮を用いて水や汚れを気にせずに使えるようになっていたほか、ステアリングを上側に跳ね上げることができるようになっていたため、運転席でも着替えなどがしやすくなっていた。

 また輸出仕様(左ハンドル)も考慮してのセンターメーター化だったかもしれないが、これによって運転席前にも収納スペースが用意されることとなり、使い勝手が大きく向上している。

 さらに荷室には取り外して直接水洗いすることができる「ウォッシャブルラゲッジボード」が採用されていたので、汚れを気にせずにガンガン荷物を積むことができたのも美点だったのだ。

やっぱりタフギアだよ!! 今こそどう!?

マイナーチェンジ後の初代 エクストレイル GT
マイナーチェンジ後の初代 エクストレイル GT

 そんなガンガン使える手ごろな価格のタフギアという本筋を持ちながらも、2Lで当時の自主規制値いっぱいの280psを叩き出すSR20VET型ターボエンジンを搭載する「GT」を設定したり、ヤンチャな「ライダー」、上質な「アクシス」といったオーテックジャパン(当時)が手掛けたモデルをラインナップしたり。

 それだけでなく、燃料電池自動車の「エクストレイルFCV」をリース販売するなどバリエーションが豊富だったのも初代の特徴だった。

 今の高級SUVとなったエクストレイルも魅力的ではあるが、多くのユーザーが思うエクストレイルのイメージはこの初代が持っていた「タフギア」なものだと思うので、日産には今こそこういった道具感マシマシのモデルをラインナップしてもらいたいものだ。

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