やっと時代が追いついた!? 演出家テリー伊藤が惚れ込んだルノー アヴァンタイムに目が釘付け!

やっと時代が追いついた!? 演出家テリー伊藤が惚れ込んだルノー アヴァンタイムに目が釘付け!

 本誌連載『お笑い自動車研究所』でお馴染みの演出家、テリー伊藤氏は自他共に認める「クルマ変態」。特に安くて面白い中古車が大好物だ。これまでも衝動的にクルマを買うのは日常茶飯事だったが、横須賀に「BACKDROP T&I GARAGE」(神奈川県横須賀市内川2-1-17)を作って保管場所に余裕ができてからは、まさに歯止めが効かない状況になっている。そんなテリーさんの愛車を続けて紹介していきます。第3回目はルノー アヴァンタイム!

文:ベストカー編集部/写真:西尾タクト、Renault

【画像ギャラリー】00年代ルノー車の絶妙な尖り方がたまらない! 演出家テリーさんも惹きつけられた個性の塊ルノー アヴァンタイム!(4枚)画像ギャラリー

あまりにファンタジー。まるでディズニーのパレードカーだ!

22年前(2003年式)のクルマには見えない塗装の状態のよさ。抜けるような青空の色がよく似合う!
22年前(2003年式)のクルマには見えない塗装の状態のよさ。抜けるような青空の色がよく似合う!

 「元気なうちにクルマを103台買う!」と宣言しているだけに、テリー伊藤さんのカーライフは「買って乗って楽しんで売る」という天使のサイクルで成立している。つまり、次々に新しいクルマ(中古だが)がガレージに入ってくるわけだが、なかでもかなり気に入っているのがこの2003年式ルノー アヴァンタイムだ。

 アヴァンギャルド(前衛的)なモノが日常生活に普通にあるフランスでも、かなりの人が「ヘンなクルマ」という認識だったというアヴァンタイム。フランスでは「超個性的」は最高の褒め言葉かもしれないが、やはり、そういうクルマはたくさん売れるものではなく、2001年から2003年まで、わずか3年で8557台の生産で終わったという。

 でも、「こんなにファンタジーなクルマないですよ。ディズニーのパレードカーみたい。私はそういうクルマが大好きなんです!」というテリーさんには最高の1台。久しぶりに実車を見た筆者も、あまりにも個性的なデザインに目が釘付けになってしまった。抜けるような青空の色も素晴らしく、端的に言って、かっこいい。

メガーヌIIといいあの時代のルノーのリアっていいよね!

すべてが独創的だが、特にCピラー周りのデザインは独特。こんなカタチで2ドアクーペなのだ
すべてが独創的だが、特にCピラー周りのデザインは独特。こんなカタチで2ドアクーペなのだ

 SUVのように見えるが2ドアクーペで、ピラーレスでガバッと開く前後のサイドウィンドウに大型サンルーフと、開放感はハンパなし! ボディサイズは全長4640×全幅1830×全高1635mm、ホイールベース2700mmで、エンジンはV6、3Lを搭載する。

 日本では206台しか正規輸入されなかった希少車で、日本第1号のオーナーは大相撲元横綱の曙(故人)。「テレビで曙さんが乗っているのを見て、なんてセンスのいい人なんだと驚いた」とテリーさん。日本では在庫がなくなる2005年の夏まで販売されていたらしいが、つまり、生産が終わった以降も2年間くらいは買えたということ。相当なツワモノしか手を出せないクルマだったことがよくわかる。

「そういうクルマだからいいんです。私は演出家だから、みんながいい、面白い、かっこいいと思っているものをヨシとしていると成立しないんです。みんなが爆笑しているところで一緒に笑っているのは演出家じゃない。いつもそう思っているから、こういう人気のないクルマが最高に愛おしくなるんです」とテリーさん。

 アヴァンタイムの衝撃的なデビューから24年が経過したが、当時よりも今のほうがかっこよく見える気もする。もしかしたら時代がやっとこのクルマに追いついたのかもしれない。

【テリーさんのガレージに遊びに行けます】

 毎月最終土曜日の11:00〜15:00頃まで「BACKDROP T&I GARAGE」(神奈川県横須賀市内川2-1-17)を開放しています。「このクルマ欲しい!」という交渉も可能。

 メールアドレスbackdropgarage2025@gmail.comです。

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