続報が途絶えていた新型三菱 パジェロだが、擬装を施したテスト中の車両が写真に捉えられ始めた。いよいよ公道での走行試験か……と思ったが、このクルマ、先頃公開されたSUV「デスティネーター」に似てる!? 一体どうなってるの!?
※本稿は2025年8月のものです
文、予想CG:ベストカー編集部/写真:三菱
初出:『ベストカー』2025年9月10日号
目撃情報が出始めた新型パジェロ

このところ、パジェロの情報が途絶えているなと思っていたら、公道テスト中のカモフラージュ車を捉えた写真が出回り始めた(下写真)。
南ヨーロッパで撮影されたというこのテスト車は、インドネシアで公開された三菱 デスティネーターに似ていることから、そのバージョン違いではないかという説もあった。
デスティネーターは三菱最新の3列シートSUVで、2025年7月下旬からASEAN、中南米、中東、アフリカなどで発売を開始。三菱の今後の業績を左右する重要モデルである。
しかし、デスティネーターと、このカモフラ車には決定的な違いがある。
それはホイールのボルト穴の数。デスティネーターは5穴、カモフラ車は6穴なのだ。端的に言ってカモフラ車のほうが重く、悪路走破性や耐久性を重視しているということ。ピックアップトラックのトライトンも6穴だ。
つまり、デスティネーターとはまったく異なるヘビーデューティモデルということ。三菱は2026年以降に次期型パジェロスポーツを投入すると公表しているが、これこそ、そのテスト車ということなのだ。
現行のパジェロスポーツ(日本未発売)は2015年登場で10年目に突入している。2024年に大掛かりな改良を施したものの、さすがに10年は長く、次期型に切り替えるべきタイミング。
そこですべてを新開発し、2023年に登場したトライトンをベースにフルモデルチェンジするというわけなのだ。もちろん、中身は飛躍的にレベルアップし、デザインも一新される。
中身はトライトンを踏襲すると思っていい。新開発のラダーフレーム&直4、2.4Lディーゼルターボ、それに強力な走破性を実現するスーパーセレクト4WD-IIが組み合わされ、アジアクロスカントリーラリーで鍛え上げた走りを備える。
このクルマを三菱が「パジェロ」ではなく「パジェロスポーツ」として作るのは、本命のパジェロを別に計画しているからかと詮索してしまいそうになるが、関係者の証言では「その可能性は低い」とのこと。
しかし、トライトンの実力を持ったSUVなら、パジェロでもパジェロスポーツでもどちらでもいい。「パジェロの看板に偽りなし」と思うファンは多いのではないだろうか。
この次期パジェロスポーツ、日本に導入されるかどうかはまだ決まっていないというのが最新情報。まずは三菱の主力市場であるASEAN、豪州などで販売し、日本での反響を見て判断することになるという。三菱の英断を期待したい。
















コメント
コメントの使い方最近の三菱顔好みでないな。狙って同じ様な顔にしてるんだろうが、逆に区別つかないし好きでない方は買わない気がします。パジェロはアウトランダーとは別路線の顔にして欲しい。