ガソリン車がラインナップから消えた!! カローラオーナーが考えるマイナーチェンジの賛否

ガソリン車がラインナップから消えた!! カローラオーナーが考えるマイナーチェンジの賛否

 2025年5月にトヨタ「カローラ」シリーズがマイナーチェンジを実施。これによりエンジンラインナップが変更になるなど、大小さまざまな変更が行われた。カローラスポーツオーナーの筆者が今回のマイナーチェンジのデメリット/メリットを深掘りする。

文:デグナー12(Team Gori)/写真:トヨタ

【画像ギャラリー】トヨタのコスパ王と命名したい!? 目を引く現行カローラの充実装備(3枚)画像ギャラリー

ガソリンモデルを廃止しハイブリッドモデルに一本化

2L直列4気筒エンジンだけでなく、パドルシフトの廃止も非常に残念
2L直列4気筒エンジンだけでなく、パドルシフトの廃止も非常に残念

 今回のマイナーチェンジで最大のトピックスは、ガソリンモデルが廃止され、ハイブリッドモデルに一本化されたこと。これにより2L自然吸気エンジン(M20A-FKS)と、それに組み合わされていたダイレクトシフトCVT、さらにはパドルシフトも姿を消した。

 筆者の愛車は、この2Lガソリンモデル。回転フィールの軽やかさと、軽量な車体が生み出すキビキビとした走りは、まさに「スポーツ」の名にふさわしいものであった。しかもM20エンジンは、フォーミュラカー用エンジンのベースにも採用される素性のよさを持つだけに、今回のハイブリッド一本化は非常に残念だ。

 理由はカーボンニュートラルへの対応とされているが、販売比率を見れば納得せざるを得ない。当初は半々に近かったガソリンとハイブリッドの割合も、今やガソリンは全体の5分の1程度。時代の流れには逆らえなかったということだろう。

 もうひとつ残念なのが、ボディ同色だったドアミラーとシャークフィンアンテナが、ブラックに統一されたこと。おそらくコスト削減が理由だと思われるが、ブラックやツートンカラー以外のボディ色では質感が下がったように見えてしまう。しかもオプションでもボディ同色は選べないため、見た目にこだわるユーザーには痛い変更だ。

標準装備の充実は歓迎ポイント

本体のサイズは10.5インチ仕様も8インチ仕様も同じであるため、画面サイズも大きい方が魅力的
本体のサイズは10.5インチ仕様も8インチ仕様も同じであるため、画面サイズも大きい方が魅力的

 一方、よくなった点はオプションだった装備の標準化。上級グレードのG”Z”では前方ドライブレコーダー+バックガイドモニターと10.5インチディスプレイオーディオPlus、ステアリングヒーターが標準装備となった。簡易録画とはいえ、後付けのドラレコが不要な点はフロントガラスをスッキリさせる点でもメリットになるだろう。

 また、ディスプレイオーディオには10.5インチと8インチが存在するが、画面サイズに関わらず、本体のサイズは同じ。そのため、8インチモニター仕様はスペック以上に小さく感じられる。ナビ画面はともかく、TVや動画視聴をするオーナーは物足りないだろう。筆者のマイカーも8インチ仕様。10.5インチのディスプレイがうらやましく感じている。

 その他にも細かな装備が標準化されており、価格はG”Z”グレードで297.8万円 ⇒ 317万円と約20万円の上昇。装備の充実を考慮すれば納得の価格だろう。一方、安価なGやXグレードの価格は微増だが、前述したようにドアミラーやアンテナはブラックに統一され、やや質感ダウンの印象。カローラスポーツ購入検討中の方は参考にしていただきたい。

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