中国メーカーが一人勝ち状態! 中国で相次ぐ海外メーカーたちの破産や撤退!! 海外メーカーの苦悩が続く

中国メーカーが一人勝ち状態! 中国で相次ぐ海外メーカーたちの破産や撤退!! 海外メーカーの苦悩が続く

 中国に進出した世界各国の自動車メーカーの苦境が極まっている。独フォルクスワーゲンのエンジン車工場閉鎖に始まり、ステランティスの中国合弁企業は破産、日本の三菱自動車も中国からの撤退を表明。中国国内は自国メーカーの独走か!?

※本稿は2025年8月のものです
文:角田伸幸/写真:BYD ほか
初出:『ベストカー』2025年9月10日号

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中国国内は自国メーカーの一人勝ち状態

中国のVW仏山工場。同社は中国のエンジン工場を閉鎖し電動車に生産を集約する
中国のVW仏山工場。同社は中国のエンジン工場を閉鎖し電動車に生産を集約する

 BYDやシャオミといった自国企業の躍進により、中国では海外勢が苦戦を強いられているが、いよいよそれが具体的な動きとなって表れてきた。

 まずは2025年7月中旬、独フォルクスワーゲンが南京にあるエンジン車工場を閉鎖すると発表。その数日後には、欧州ステランティスの中国合弁である「広汽フィアット・クライスラー」の破産が伝えられた。

 欧州勢だけに留まらない。7月下旬には三菱自動車が瀋陽にあるエンジン工場の生産終了を発表、すでに終了している完成車生産と併せて、同社の中国市場からの完全撤退が決まった。

 改めてこうした現実が突き付けるのは、中国自動車産業の勢力図の変化だ。

 中国は50年以上前から自動車産業の国産化に取り組み、日米欧の自動車メーカーからクルマ作りのノウハウを学んできた。一方で電動化をいち早く推し進め、電池開発やレアアース加工では他国が追随できない地位を築いた。

 現在の中国は、海外メーカーが架けたハシゴを外しにかかっているようにも見える。中国でどうクルマを売るか。日本メーカーも手腕が問われている。

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