同クラスの他車に比べて走りは良いのか?
【マツダ2】 競合車はアクア、ノート、フィット
マツダ2の走りの強みは、小気味良いハンドリングと静粛性の高さだ。マツダ2に名称変更された昨年9月のマイナーチェンジで、ダンパーの応答性向上やタイヤ構造の変更によるロードノイズ低減、天井の吸音力増加など、質感を磨く技術が織り込まれている。
アクアやノート、フィットよりも、音振に力を入れており、その静粛性によって質の高い走りを感じることができる。
マツダは良い技術を定期的にブラッシュアップするため、後出しのライバルをキャッチアップするようにモデルチェンジをする。
ユーザーからは「もうチェンジするの?」とも言われてしまうことがあるが、進化を止めないマツダの姿勢は、もっと評価されて良い。
【マツダ3、CX-30】 競合車はカローラスポーツ、ゴルフ7、C-HR、ヴェゼルなど
無駄を削いだエクステリアで有名なマツダ3だが、その走りの質感の高さも、欧州車と同等レベルまで進化している。特に静粛性に関しては、ディーゼルエンジンだということを忘れてしまうほどに、よく抑え込まれている。
ゴルフのディーゼルはかなり強めのエンジンノイズを発しており、明らかにマツダ3が勝っている。
乗り心地はゴルフに比べると硬さを感じるシーンがあったり、カローラスポーツと比べてギア比がスローだったりと特徴はあるが、このレベルまで作りこまれた走りをもつマツダ3は、稀に見る一台といえるだろう。
CX-30も同様に、カテゴリ内ではダントツで静粛性が高く、落ち着いたハンドリングを持つクルマだ。
【CX-5】 競合車はRAV4、エクストレイル、フォレスター、CR-V
静かで乗り心地が良く、ディーゼルエンジンとの相性も良い、優れたSUVだ。全高がそれほど高くなく、コーナリング時に頭がグラッとするような余計な動きも感じにくい。
このカテゴリは競合車が強すぎるため、CX-5は存在感を出すことに苦労しているが、マツダの国内販売台数を支えている一台でもある。路面外乱にも強い、素直な足回りの設定がなされている。
ドライビングポジションやペダル配置といった、走りを支える部分の作り込みが優れているため、他社車と比べて、CX-5の走りが馴染みやすく感じる。
【マツダ6】 競合車はカムリ、ティアナ
スタイリッシュなセダンと荷室の広いツーリング、どちらを選んでも、静粛性が高く、安心できる走りは、誰しもが魅力的に感じることができるだろう。
やや長めのオーバーハングによって、鼻先の動きにはやや遅れがあるように感じるが、ディーゼルのトルクでグイグイと進むセダンの動力性能とあわせたハンドリングは、魅力のひとつだ。ディーゼルエンジン+6MTでぜひとも乗ってほしい。
【ロードスター】 競合車は86/BRZ
他のマツダ車とは違って、静粛性を磨いていくのではなく、ワインディングでの気持ちよさ、人馬一体を最も感じやすくなるよう、部品選定がされているクルマだ。
約1000kgのロードスターの軽いボディの走りは実に軽快。ステアリングを握り、やや固めの足回りからタイヤのしなりを感じながら走り出せば、その辺の交差点でさえ軽快さを感じられるだろう。
1250kgほどの86/BRZよりも200kg以上も軽いため、より軽快さを感じられるだろう。古典的でローテクなクルマだけに、まさに馬を手なずけるような感覚を覚える。
筆者は、人馬一体の実現には「人間の進化」も合わせて必要だと考える。
何でもクルマが補ってくれるのではなく、ドライバーもクルマを理解し、ドライバーとクルマが「人馬一体」の水準を一緒に上がっていく「相棒」に最も近いのが、ロードスターのように感じる。
コメント
コメントの使い方先代アクセラ、そして現行2(デミオ)が出たばかりの時は、間違いなく上回っていました
しかし他社も指咥えてただけじゃなく、国産コンパクトカーの走りは見違えるほど良くなりました
3は先代と違いライバルが強力になりましたね。でもお陰で欧州勢に走りで劣等感を持つ時代は終わりました
今は際立たなくなった程に、日本車の走りが変わった。原因の一つがMAZDAなら、嬉しい