有効期限が券面に表示されないことのほか、レンタカー業者では対応していないケースも
ただ、従来から仕組みが変わることで、不便に感じることもあります。もっとも大きいのは「有効期限がカード表面で確認できない」ことでしょう。さっと取り出して有効期限が確認できないことで、うっかり失効となってしまわないように気を付けなければなりません。
また、レンタカー業者がマイナ免許証に対応していないケースもあります。大手のレンタカー業者では、マイナンバーカードの提示に加えて、スマホアプリの「マイナ免許証読み取りアプリ」で運転免許情報を提示することでクルマを借りることができるようですが、一部のレンタカー業者では対応していない場合があるようです。海外で運転する際も、渡航先の国によっては、従来の運転免許証の提示が求められるケースがあるようです。
また、年齢識別装置を搭載した酒類・たばこの自販機では、運転免許証しか対応していない(マイナンバーカードは対応していない)ケースもあり、マイナ免許証のみを所有している人は購入ができない、ということもあるようです。
「2枚持ち」の〇×は人による
こうしたリスクを考慮して、従来の運転免許証との「2枚持ち」を選択する人も少なくないようです。ただ、前述もしたように、2枚持ちは更新料が2,950円と割高。また、引っ越し等で住所や氏名が変更となった際には、従来の免許証の情報を更新するため、これまでどおりに警察署にも出向かなければなりません。
マイナ免許証のメリットがなくなってしまうようにも感じますが、2枚持ちにしたうえで、普段はマイナンバーカードだけを携帯し、レンタカーを利用する際など必要な時だけ従来の免許証も携帯するというかたちをとれば、マイナ免許証としてのメリットを享受することは可能。2枚持ちであっても「オンライン講習」も可能です。
もちろんレンタカーを利用しないという人や海外でクルマを運転することもないという人は2枚持ちの必要はありませんが、レンタカーをよく利用するという人や海外で運転する機会がある人は、住所氏名が変更となる予定がなく、850円の更新料の差を許容できるのなら、2枚持ちを選択するのもいいかもしれません。

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なお、デジタル庁は、マイナンバーカードの機能をスマートフォンで利用できるサービスを導入していますが、2025年9月初旬現在ではマイナ免許証は対応していないため、「マイナ免許証のみ」を選択した場合も、クルマを運転する際は必ずマイナンバーカードの携帯が必要です。
更新時や住所変更の際の手間が少しラクになり、身分証を1枚にまとめることができる「デジタル時代の免許証」であるマイナ免許証。当初は不便に感じることもあるかもしれませんが、今後のデジタル時代を考えれば、早めに検討してもいいかもしれませんね。
【画像ギャラリー】2025年「マイナ免許証」なにがいいの??:メリット/使い方/従来免許と2枚持ちの◯×(10枚)画像ギャラリー










コメント
コメントの使い方免許証が身分証明書として使えることを悪用した犯罪が、日本人の首を絞めてるし税制も圧迫してる。
なぜそれを打開する策であるマイナ切り替えに、反対したりケチつけるのか。感情論?在日第一主義?踊らされてるだけ?
そうでないなら理由を述べてほしい