2025年は、ちょうど昭和100年にあたる年。そこで、2025年までの100年間で、日本の自動車メーカー9社が世に送り出した自動車の中から各社1台ずつの「100年を代表するクルマ」を、ご存知清水草一氏が悩み泣きしながら選び出した!!
※本稿は2025年8月のものです
文:清水草一/写真:トヨタ、ホンダ、日産、マツダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年9月26日号
9社それぞれの歴代ナンバーワンを選ぶ!
昭和100年か……。昭和世代としては、それだけで涙。
こうやって振り返ると、日本にはこれだけの自動車メーカーがあり、かつ、それらがすべて、歴史に残る名車を世に送り出してきた事実に、目頭が熱くなります。1台に絞るのがキツかった。日本人として実に誇らしい。
やはり自動車産業は日本の誇りだね! これからも素晴らしい歴史を作ってください。
トヨタ&レクサス代表……初代トヨタ プリウス(1997年登場)
世界の自動車史を変えたトヨタ車といえば、世界初の量産ハイブリッドカー、初代プリウス以外にありえない! 個人的には、燃費アタックの楽しさを教えてくれた。
日産代表……初代日産 フェアレディZ(1969年登場)
日本車史上最高にカッコいいクルマはコレと確信している。55万台という、スポーツカーとして空前の販売台数を記録したという実績もスゲエ。歴史的名車だ。
ホンダ代表……初代ホンダ シビック(1972年登場)
CVCC技術で世界で初めて排ガス規制をクリアするという快挙を成し遂げた、技術立国ニッポンを代表する日本製品。今にいたるホンダ伝説の中核に位置する。
マツダ代表……4代目(現行型)マツダ ロードスター(2015年登場)
意義としては初代ロードスターなのでしょうが、そのコンセプトを現代まで忠実に受け継ぎ、しかも歴代最高傑作に仕上げ、ライトウェイトスポーツの灯を守っている。
スバル代表……初代スバル レガシィツーリングワゴン(1989年登場)
ステーションワゴンというボディタイプを、日本国内でもポピュラーなものにした名車。我々のクルマ選びの選択肢を広げてくれた功績を忘れてはいけない。
三菱代表……初代三菱 ランサーエボリューション(1992年登場)
初代パジェロと迷ったけど、個人的には三菱といえばランエボだ。バカッ速日本車、ライスロケットの嚆矢ともいえるクルマだし、WRCでの活躍も心に残る。
いすゞ代表……いすゞ 117クーペ(1968年登場)
ジウジアーロデザインをそのまんま実現しただけで信じられない。こんな美しくてカッコいいクルマが、半世紀以上前に存在していたというだけで、驚愕するしかない。
スズキ代表……初代スズキ ワゴンR(1993年登場)
これほどの機能美を持つクルマがあるだろうか? 軽自動車の世界を大きく広げただけじゃなく、デザイン面の功績がスゲエ。これぞシンプル・イズ・ビューティフル。
ダイハツ代表……初代ダイハツ タント(2003年登場)
軽ハイトワゴンのパイオニアですから。最初は「動く託児所」とか言って徹底的に嫌ってたけど、このクルマが軽のトレンドを根底から変えた。おみそれしました。





















コメント
コメントの使い方