進化するアシスト機能で省燃費を実現「エコドライブアシスト機能」

エコドライブアシスト機能とは、車両の走行状態をリアルタイムでドライバーにフィードバックし、急加速や急ブレーキを抑えた運転を促す機能のこと。
その名称はメーカーによってさまざま。トヨタはエコドライブインジケーター、日産はエコモード、ホンダはECONモード、スバルはSI-DRIVE、マツダはi-DM、三菱はECOドライブアシストなどと呼称している。
その判断は車載されたECU(電子制御ユニット)がすべて行ってくれる。スムーズな運転を心がけることで、結果的に燃料の消費量が減らせるわけだ。
環境省のデータによると、発進時の5秒間で時速20kmを目安とした場合、燃費が10%ほど改善するという。また、そうしたエコドライブにおいては、ガソリン車のCO2排出が12%低減するというデータ(環境再生保全機構)もある。
アクセル開度などがエコドライブの範囲内にある場合にはランプが点灯する。アクセル操作、エアコンの作動、トランスミッションの制御などの各システムを、燃費を重視したコンディションで最適化したり、運転の仕方を評価し、エコドライブの採点結果をメーター内に表示するなど、ティーチング機能を持つものもある。
多くの車種ではスイッチでオン/オフを切り替えられるが、日常走行ではオンにしておくほうが燃費面で明らかにお得だ。
オンの状態ではエンジンやトランスミッションの制御が穏やかになり、アクセル操作に対して加速感が抑えられるため、力強さを重視する場面ではやや物足りなさを感じるかもしれない。しかし、街乗りや渋滞路ではスムーズで扱いやすく、ガソリン代の節約効果も期待できる。
運転はラクに、燃料はしっかり節約! 「クルーズコントロール」
かつて米国の上位モデルから普及したオートクルーズ機能は、走行中にボタンを押すとその速度が維持され、ドライバーはアクセルから足を離すことができ、ブレーキを踏むとそれが解除されるという機能だった。
しかし、センサー精度が向上した近年では、前を走行する車両との車間距離もシステムが監視する「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」へと発展している。
日本語では一般的に「追従機能付クルーズコントロール」と呼ばれることが多いが、トヨタやマツダではレーダー・クルーズ・コントロール、日産ではインテリジェント・クルーズ・コントロール(ProPILOT)、スバルではアイサイトとも呼称している。
ACCはオン/オフ切替が可能で、必要に応じて解除できるが、高速道路や長距離走行ではオンにしておくほうがお得だ。車両に搭載された制御システムが加減速や車間距離を自動で調整しながら一定速度を維持するため、無駄な加減速が減り、燃費が向上するほか、運転の疲労も軽減される。
JAFが行ったユーザーテストでは、高速道路でACCを使用した場合、未使用時と比べて燃費が最大12%向上したというデータもある。長距離ドライブになるほどその効果は顕著になるだろう。

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