ガソリン税は高止まりのまま、新たに走行距離税の導入が検討されるなど、ドライバーにとっては厳しい状況が続いている。そんな時代に少しでも燃料代を安くして、さらに車両の維持費を抑えるにはどんな手段があるだろうか? 愛車の維持費低減と省燃費に役立つ装備をチェックしてみたい。
文:鈴木喜生/写真:ホンダ、写真AC、Adobe Stock、アイキャッチ画像/和久 澤田@Adobe Stock
【画像ギャラリー】維持費を削減したい人必見!! (5枚)画像ギャラリー燃費も寿命も守る! 空気圧監視で賢くドライブ「タイヤ空気圧モニタリングシステム」
燃費を抑えるためにぜひ活用したいのが「タイヤ空気圧モニタリングシステム」、通称「TPMS」(Tire Pressure Monitoring System)だ。
アメリカと欧州ではTPMSの搭載が法律で義務化され、ほぼすべての新車に標準搭載されているが、日本では法的に義務化されていない。そのため標準装備されているのは上位モデルやスポーツカー、一部の電動車やSUVに限られている。
ただし、カー用品店やネットショップでも販売されており、後付けも可能だ。
省エネルギーセンター(ECCJ)が行った調査(2000ccクラスセダン)によると、タイヤ空気圧が適正値より50kPa低下した場合、市街地で2.5%、郊外で4.3%、高速道路では4.8%も燃費が悪化するという。
つまり、ガソリンが1リッター170円だとすれば、リッター当たり4.3円から8.2円もコストが増すことになる。
タイヤの空気圧が低下すれば、タイヤと路面との接地面積が増え、転がり抵抗が大きくなる。これを避けるには定期的な空気圧チェックが必要だが、それをリアルタイムで監視し、適切な空気圧を常に維持してくれるのがTPMSだ。
タイヤの空気圧が適正値で維持されれば燃費が向上するだけでなく、タイヤの摩耗やバーストのリスクが軽減され、タイヤ寿命が延び、結果的に大幅なコスト削減につながるだろう。
愛車の燃費も維持費も“見える化”「燃費計算アプリ」
利用者が急速に増えているのがスマートフォンを活用した「燃費計算アプリ」だ。
使い方は簡単。リリースされている任意の燃費計算アプリをスマホにダウンロードして、プロフィールと車種情報を登録。あとは給油した際に、給油日、走行距離、給油量、支払額を入力するだけ。それらの推移や平均燃費がグラフで表示される。レシートを撮影して取り込めば自動入力されるものもある。
こうしたアプリにはスタンド情報なども記録される。また、アプリによっては同車種に乗る他のユーザーの燃費と比較することも可能だ。そうした情報を視覚的に把握することで、省燃費やエコドライブへの意識向上につながるだろう。
昨今人気のアプリには多機能なものが多く、GPSと連動した地図上で最安値のガソリンスタンドを検索したり、営業時間を絞り込んで検索することもできる。
また、愛車のオイルやタイヤの交換時期や、車検や自動車保険の更新時期を通知してくれるアラート機能が付属したものもある。こうしたアプリは車両管理とコスト削減にきっと役立つだろう。







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