2025年8月、日産は新型「ルークス」を発表した。最新装備が充実し、室内もより広く快適になったという新型ルークスだが、注目なのはそのエクステリアデザイン。角の丸いスクエアなボディが、「かつてのキューブにそっくり」と話題になっている。
いっそのこと、この新型ルークスをワイドボディ化し、「新型キューブ」として販売すれば、トヨタ「ルーミー」やスズキ「ソリオ」の牙城を崩す「軽ベースコンパクト爆誕」となるのではないだろうか。
文:吉川賢一/写真:NISSAN、TOYOTA、SUZUKI
【画像ギャラリー】これをベースに、ぜひとも「新型キューブ」実現を!! 新型が先行公開された日産の軽スーパーハイトワゴン「ルークス」(25枚)画像ギャラリータイムレスなデザインとゆとりある室内で人気だった「キューブ」
日産「キューブ」は、1998年に初代モデルが登場した、トールワゴンタイプのコンパクトカーだ。同社の「マーチ」をベースに、四角をモチーフにしたボディスタイルが特徴的で、特に2002年に登場した2代目モデルは、初代の「キューブらしさ」を受け継ぎつつ、タイムレスなデザインとコンパクトながらゆとりある室内で人気を博し、2004年には年間約14万台を販売。その年の登録車販売台数でカローラ、フィットに次ぐ国内第3位にランクインした。1990年以降の登録車販売台数ランキング(年間)でトップ3入りをはたした日産車は、マーチとノート、そしてこのキューブの3台だけだ。
しかしながら、2018年に当時のカルロス・ゴーン会長が金融商品取引法違反容疑で逮捕されたことによる経営混乱に、従来からの拡大路線による収益低下が重なり、日産の経営状態が悪化。車種整理が行われたことで、2019年末、ジューク、ティアナとともに、キューブは3代目をもってモデル廃止となった。
軽ベースの2列シートコンパクトミニバンは、国内で売れまくるカテゴリ
ただ、キューブのような「コンパクトな箱型のクルマ」は、日本でもっとも売れるカテゴリのひとつだ。実際、2025年8月の販売(乗用車)をみても、4位にトヨタの「ルーミー」(6,644台)、5位にトヨタ「シエンタ」(5,964台)、6位にホンダ「フリード」(5,697台)と、トップ10に3つのモデルがランクインしている。
なかでもルーミーの勢いはすさまじい。2024年はダイハツの認証不正問題による生産停止の影響で販売が伸び悩んだが、2023年の販売は10万台を超え、トヨタ車のなかでもヤリス、カローラに並ぶ人気を誇るクルマだ。
ルーミーは、ダイハツ「トール」のOEMモデルであり、軽自動車にも使われるプラットフォームを採用しながらワイドボディ化した2列シートのコンパクトミニバンだ。直接的なライバルはスズキ「ソリオ」。ソリオは、2020年に登場した現行型からは、小型乗用車のプラットフォームが採用されているが、このソリオも、2025年8月の販売は3,989台と、スズキの乗用車において、トップの売れ行きを誇っている。ルーミーもソリオも、手頃な価格と使い勝手のよさ、室内の広さが支持されている理由だろう。





























コメント
コメントの使い方昔、三菱トッポBJベースに(キャピンは共通)大型バンパーとオーバーフェンター、1100ccエンジンを積んだトッポBJワイドって謎車があったのを思い出しました。全然売れなかったけど。せめて1000cc以下にしてれば税区分が下がってワンチャンあったかも?