新型ルークスベースで「キューブ」を作れないか？ソリオ＆ルーミー対抗の軽ベースコンパクト爆誕させよ!!

2025年10月1日 / コラムコメントする

日産が新型ルークスをベースに企画すれば、ルーミーとの差別化を図ることができるはず!!

　このルーミー・ソリオの対抗馬を、ぜひ新型ルークスをベースに開発してほしい。新型ルークスをワイド化し、似ていると話題の名車「キューブ」の名を引き継ぎ、「新型キューブ」として販売するのだ。

　従来モデルでも、軽自動車とは思えない走行性能とデザインのよさで定評のあったルークスだが、新型では「従来の軽自動車の常識を打ち破る、まったく新しい価値を提供する」とされており、さらなる進化が期待できる。その新型ルークスをベースにすることで、特にルーミーにおいては弱点とされる走行性能、そしてインテリデザインにおいて、ルーミーを大きく上回ることが期待でき、かつての「キューブ」のアイコンも取り入れれば、後発ながらルーミー・ソリオと十分に勝負できるポテンシャルを持つことができるのではないかと思う。

　走行性能において定評のある軽自動車といえば、ホンダの「N-BOX」も挙げられるが、ホンダが参入していないいま（フリードは3列シートコンパクトなのでルーミー競合にはならない）、日産が「コンパクトでもしっかり走れるクルマ」を提示することで、ルーミー・ソリオとの差別化を大いに図ることができるはず。日産車の出来のよさを広く認知してもらうことにも繋がるだろう。

日産新型「ルークス」。心地よいインテリアや多くの先進安全技術などによって、心にゆとりをもって乗りこなせる軽自動車に仕上がっているという

三菱との協業によって、販売価格を抑えつつ、投資回収も可能なのでは

　新型ルークスは、兄弟車である三菱の「デリカミニ」／「eKスペース」とともに、日産と三菱の合弁会社NMKVによって開発されている。このNMKVで「ルークスのワイド版」を企画すれば、三菱もソリオのOEM供給モデルである「デリカD:2」を、このルークス（デリカミニ／eKスペース）のワイド版に置き換えることができる。

　たとえば「新型デリカD:3」とでも名前を変え、デリカミニ同様に「デリ丸。」を活用したキャラクター戦略を組み合わせれば、三菱側でも販売の拡大が期待でき、販売価格を抑えたうえで、投資回収も台数効果で十分に狙えるように思う。NMKVは軽自動車に特化した会社ではあるが、いまはあらゆる手段で新車提案をしてくタイミングであるはずだ。

　トランプ関税によって米国向けの輸出関税が従来の2.5％から15％に引き上げられたことで、国内市場も軽視できない存在となっているいま、新型キューブ／新型デリカD:3を投入することは、日産と三菱の双方に利益をもたらす「勝負車」になり得ると筆者は考える。ユーザーにとっても市場にとっても待望のニュースとなり、特に新型キューブは、かつてのキューブのタイムレスなデザインを取り入れることでヒット作に成長する可能性が十分あると思う。国内市場に旋風を巻き起こす「新型キューブ」の登場を、心から期待したい!!