価格が600万円オーバーということでも話題となった新型プレリュード。高すぎるという声もあれば、あれだけの技術と性能が詰まっているのだから妥当だという声もある。だが、結局のところ皆ひそかに気になっているのは果たしてプレリュードのタイプRが登場するか否かではないだろうか? 今回は改めてプレリュードのシビックタイプR譲りの箇所を振り返りながら、可能性を検討してみよう。
文:小鮒康一/画像:ホンダ、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】実現したらホンダ史上4つ目のタイプRだけど…… S2000や2代目NSXでもタイプSだったことに鑑みればキビシイか……? 正直タイプSでもスゴいけどね(35枚)画像ギャラリーつまり2ドア版シビックタイプRってことでよろしいのか?
2025年の9月4日におよそ24年振りの復活を遂げたホンダ プレリュード。時代の流れによってハイブリッドのパワートレーンを持つモデルとはなったが、現代の国産車としては稀有なスペシャリティクーペとしての登場となったのは素直に拍手を送りたいところだ。
そんなプレリュードは現行型シビックのプラットフォームを使用しているのだが、走りを追求するために通常モデルではなく、タイプRのシャシーをベースに専用セッティングを用いたものを採用している。
そのほかにも、アダプティブ・ダンパー・システムやブレンボ社製フロントブレーキなど、こちらもタイプR譲りの装備を備えているため、2ドア版シビックタイプRと言えなくもないといった声もあるのだが、果たしてどうなのだろうか。
ポテンシャルは間違いなく高いのだが……
確かに新型プレリュードはタイプR譲りの高いポテンシャルを秘めたシャシーを有し、単にオシャレなクーペモデルという枠を超えるハンドリング性能を有しているのは紛れもない事実だ。
またハイブリッドで有段ギアを備えていないにもかかわらず、あたかも有段変速機があるかのようなダイレクトな駆動レスポンスと鋭いシフトフィールを実現。
エンジン回転数と同期した迫力のある音をスピーカーから流すことでエンジンサウンドの音質を高めるアクティブサウンドコントロールシステムなどを備えた新技術「Honda S+Shift」を搭載し、ファンな走りを楽しむことができるようになっている。
良車だが、いまのままではタイプRの称号は与えられない
とはいえ、やはりこのプレリュードをクーペ版「タイプR」と呼ぶことはできないというのが正直なところだ。言うまでもなくタイプRの「R」はレーシングを意味しており、単に走りのポテンシャルが高いだけでは名乗ることは許されないというのがホンダファンの共通認識と言えるだろう。
実際、専用エクステリアの採用のほか、出力の向上や足回りの変更、SH-AWDの制御変更など大幅なアップデートがなされて世界限定350台でリリースされたNSXの最終モデルでさえタイプRの名前を名乗ることは許されず、タイプSに留まっていることからも、やはりタイプRの名前はホンダとしても大切なものなのだ。
逆に言えば、プレリュードのボディをベースに現行型シビックタイプRのパワートレーン一式を移植したモデルが登場すれば間違いなく「プレリュード タイプR」を名乗れると思うのだが、電動化を推し進めることを宣言しているホンダだけにその可能性は高くないのが残念だ。






































コメント
コメントの使い方生産台数少なくするのは他を作って売らなきゃいけないからまだ仕方ないけれど、
どっちみち転売屋が確保してほしい人に行き渡らないから、どんな高い値付けでも捌けるから高くしちまおう
っていう姿勢がキツイ。なんか車の良悪以前に、メーカーとしてこっちを見てないんだな、眼中にないんだなって感じます