当初は北米専売で登場しながらも、人気や求める声が非常に強かったこともあり日本にも導入されたのが初代ムラーノだった。「日本でも出してほしい!」という声が比較的多い日産だが、現行の4代目ムラーノもまさにその1つ。言ってしまえばムラーノこそハリアーの対抗馬の最右翼になり得るのではないだろうか?
文:小鮒康一/画像:日産、ベストカーWeb編集部
エクストレイルがマイチェンしたけど……
2025年8月21日に、マイナーチェンジを実施して更なる商品力向上を果たした日産エクストレイル。特により“タフギア”感を増した「ロッククリーク」や、スポーツマインドをプラスした「NISMO」など、バリエーションが増えた点もユーザーからしてみれば嬉しいところだろう。
そんなエクストレイルの国内の販売ライバルと言えば、モデル末期とはいえ未だに安定した販売を続けるハリアーと言えるだろうが、もともとタフギアとして生まれたエクストレイルと、ラグジュアリーなSUVとして生まれたハリアーでは出自が違いすぎるというのもまた事実。
そこで日本市場への復活を期待したいのがムラーノだ。
初代は北米向けだったけど反響の大きさで日本でも販売!
SUVというと兎角ワイルドで高い走破性を兼ね備えているイメージが強いが、ラグジュアリーなイメージを前面に押し出して“高級SUV”というジャンルを開拓したのが初代ハリアーだった。
そして2002年に北米で販売を開始した初代ムラーノもまた同様で、プラットフォームはティアナなどに採用された大型FF車用のものが使用されていることからも分かるように、走破性よりも快適性を重視したものとなっていた。
この辺りの考え方はムラーノのメイン市場であった北米市場を意識したものとなっていたが、2003年の東京モーターショーに参考出品したところ、予想を上回る反響があったために急遽日本仕様を開発し、2004年9月から日本で販売を開始したという経緯があったのだ。
4代目ムラーノ、日本でも売ってくれんか……?
そして2008年には2代目へとフルモデルチェンジを果たしたムラーノだったが、当時は今ほどクロスオーバーSUV人気が高くなかったこともあって、一部のユーザーからの評価は高かったものの人気車種になるまでには至らず、2015年に国内での販売を終了することとなっている。
ただ北米市場では販売が継続されており、2024年10月には4代目モデルが発表されている。この4代目ムラーノには、2LのVCターボエンジンと9速ATが組み合わされており、エクステリアデザインには最新の日産デザインが採用された。
この4代目ムラーノ、価格は現地価格でアリアと同等の約4万ドルと決して安価ではないものの、ここまでクロスオーバーSUVが人気となっている現在であれば一定の需要が見込まれることは間違いないのではないだろうか。



コメント
コメントの使い方出るわけが無い
なんか打倒ハリアーやら打倒アルベルとか
意味が分からない
倒せるくらいならとっくに出して倒してるのでは?
どう見ても高級感がない。
エルグランド用の第3世代e-POWERを搭載したら普通に売れますよね。
ただ、中小企業の社長が買うという意味ではムラーノよりインフィニティQX65やQX50を販売した方が良さそうですね。
いま見ても、初代のデザインは良いですね。
どのラインを見ても訴えかける感じがします
ムラーノは初代から巨体でしたが、現行は更に巨大でパスファインダーに匹敵しますから、国内では厳しいでしょう。
高価格帯になり内装が見違えるほど良くなりましたが、日本人でそこを買える層は外車で箔をつけたがります。
なので、北米でFMC間近な次期エクストレイルを、早々に国内でも販売するのが、一番現実的で商機もある選択でしょう。