最近よく見かける「ベンツ Gクラス」。「国内に最高のSUVがあるのになぜGクラスがもてはやされる!?」と納得いかない伊達軍曹どの。ここでは本格クロカン四駆勝負として、トヨタ ランドクルーザー70とGクラスの妄想勝負をお届け!!
※本稿は2025年9月のものです
文:伊達軍曹/写真:トヨタ ほか
初出:『ベストカー』2025年10月10日号
ランクル70の冒険精神が心に火をつける!
ランドクルーザー70は、誰もが知るヘビーデューティな本格クロカン四駆選手。悪路における実力には疑う余地がないが、いかんせん本格派すぎる部分が、対Gクラスの試合では弱点にもなる。
おしゃれに生まれ変わったエクステリアデザインはさておき、実用一辺倒なインテリアのデザインおよび質感が、豪奢なGクラスの内装に慣れている富裕層にはまったく響かないだろうと予想されたのだ。
だが試合ではランクル70の簡素なインテリアが逆に功を奏した。「ゴージャスなもの」にはある意味食傷気味な富裕層審判員が、「これはこれで新鮮というか、やはり“冒険の旅”に出ないと……」とかなんとかブツブツ言い始めたのだ。
めくるめく冒険の日々を夢想しながら、思わず日の丸を挙げて「有効」を宣告する審判員。焦るGクラス。
「今どきマニュアル式エアコンはどうなんだ!?」「キーシリンダーにキーを刺すって、昭和かよ!!」などの技で反撃するが、70は「そこが逆にイイんですよ。そんなこともわからないのですか?」と、余裕の返し技で応戦する。
試合は互いに有効を取りながらの一進一退で進み、結果として引き分けに。見る人によっては「なんだかんだでGの圧勝」にも見えたかもしれないが、「昔のまま」を貫き通すことでしか生まれない魅力とパワーが、70選手には確かに存在していたように思う。
●伊達軍曹どのの判定は……「引き分け!」

















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