2002年の誕生以来、軽オープンスポーツというジャンルで異例のヒットを記録したダイハツ・コペン。その生産が2026年8月末をもって終了することが発表された。ダイハツは2026年春から記念イベントを開くいっぽう、将来の復活を匂わせるようなコメントも残している!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ダイハツ、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】まだ間にあう! 2代目コペンの主力モデル「ローブ」の姿をタップリ!(18枚)画像ギャラリー23年間で10万8550台を生産!
コペンは2002年、軽自動車初となる電動開閉式ルーフ「アクティブトップ」を採用し、「持つ悦び」と「操る楽しさ」を両立させた本格派オープンスポーツカーとして登場。そのユニークな存在感は瞬く間に注目を集め、若者から子離れ世代まで、幅広い層に愛される存在となった。
2014年に登場した2代目では、新骨格構造「D-Frame」を導入。走行性能と乗り心地を両立させ、「自分らしさを表現できるクルマ」としての魅力をさらに高めた。
コペンの累計生産台数は、2025年8月末時点で10万8550台。23年余の時を思えば少なくも感じるが、軽オープンスポーツという市場のニッチ性を考慮すれば、この数字は拍手しかない。もちろん、その灯を絶やさなかったダイハツにも花マルだ!
なおダイハツ広報部によると、2025年9月29日時点では各グレードとも購入可能とのこと。今後は駆け込み需要も発生するだろうが、ある程度そうした動きも見越しての発表タイミングのようだ。「決断すればまだ間に合う」という状況は、ファンにとってはうれしい限りだ。
遠くない将来コペンは復活する?
ダイハツは現行コペンの生産終了にあたり、2026年4月以降、全国でスペシャルイベントを開催する。これは単なる“お別れ”ではなく、支えてくれたユーザーへの感謝と、ファンとの絆を未来へつなぐ決意の表れでもあるという(詳細は2026年初旬発表予定)。
さらに注目すべきは「再びコペンを世の中に送り出せるよう、様々なスタディを続けている」という公式コメントだ。ダイハツはコペンで培ったモノづくりの精神や技術を受け継ぎ、軽オープンスポーツという唯一無二のジャンルを次世代へとつなげるべく検討と努力を惜しんでいないようだ。
その執念は、2023年のジャパン モビリティ ショーに出展された後輪駆動のオープンスポーツ「ビジョン コペン」にも表れている。既存モデルの延長線にとどまらず、未来の可能性を探る提案を行ったこと自体が、コペンという名に対する強い思いを物語る。
“生産終了”という言葉には寂しさがあるが、私たちも遠くない将来、コペンの名が再び復活することを祈らずにはいられない。ファンとメーカーの絆がある限り、その日は必ず来ると信じよう。




















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