コンパクトな車体でありながら3列目をそなえるミニバン、トヨタ シエンタ。購入したいが、他社にも魅力的な競合車があり、なかなか決めきれない。そこで悩めるユーザーの味方、渡辺陽一郎氏がシエンタの○と×を鋭く指摘する!!
※本稿は2025年9月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:トヨタ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年10月10日号
トヨタ シエンタの○と×
■○なところ
全長4260mmだから、ミニバンでは最も短い。最小回転半径も5mに収まる。外観は水平基調で、先代型に比べて後方視界も向上した。
薄型燃料タンクによって床が低く、3列目の床と座面の間隔は、フリードを40mm上まわる。だから膝の持ち上がる窮屈な着座姿勢になりにくい。
主力グレードのハイブリッドG(7人乗り/2WD)は、WLTCモード燃費が27.6km/Lと優れ、ガソリンエンジンとの価格差は35万900円に抑えた。HEVは税額が約5万2000円安く、実質価格差は30万円弱に収まる。
■×なところ
3列目は足元空間が狭い。身長170cmの大人6名が乗車した時、2列目に座る乗員の膝先空間を握りコブシ1つ分に調節すると、3列目に座る乗員の膝が2列目の背面に触れる。
3列目は2列目の下に格納され、広い荷室に変更できるが、格納時には2列目を動かす必要もあって操作が面倒だ。2列目はベンチシートのみで、両側にアームレストを備えた人気のセパレートシートは選べない。

















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