ホイールナットの緩み点検
走行中のタイヤホイールの脱落によって死亡事故となったニュースを見たことがあるだろう。国土交通省が公開している資料(平成29年度)によると、タイヤホイールの脱輪事故は積雪地域での事故が半数以上、その事故はタイヤホイールの脱着交換後1カ月以内が半数以上と言われている。
走行中の振動によってホイールナットが緩み、そのままナットが外れることでタイヤホイールまで脱落したのが原因。
また、DIY作業によって、冬用タイヤ↔︎夏用タイヤ交換を行っている人は締め忘れチェックも考慮して、装着して50kmほど走行後の増し締めを忘れずに!
ホイールナットの締め付けトルクは自車の取り扱い説明書に記載してあり、増し締めを行う際は必ずトルクレンチを使う。
どうしてもない場合や緊急時は、車載工具内のレンチを使って行うが、その際は「決して足で踏んでナットを締めず、腕を使って上半身の力で締める」こと。
足を使って締めるとナットやボルトのネジ山部が変形する場合があり、タイヤホイールの取り外し不能やナットを締め込んでもきちんとタイヤホイールを固定できないことが起こりかねないので注意!
ドアヒンジやモールへの潤滑剤塗布
●ドアヒンジ、ドアチェッカー
ドアの開け閉めのたびにギシギシ音がすると、「なんか古くなったな……」と感じるもの。この場合、ドアヒンジ(蝶番部分)やドアチェッカー(ドアを開けるときに、いきなり全開にならないように途中で止めてくれる機構)に不備があるか、油分が足りていないのかもしれない。
ドアヒンジやドアチェッカーには最初からグリスが塗布されているが、そのグリスが汚れている場合はきれいに拭き取ってから新しいグリスやシリコンスプレーなどを塗布すると大抵の場合は解決する。
●モール(ゴムパーツ)
時間をかけて洗車しても、ゴムパーツに色褪せや白化、シミのような汚れがあってクルマ全体を見てもパリッとしないことがある。
外装パーツのひとつであるモールが古びたように見えてくると、その部分だけが悪目立ちするようになってくるのだ。
古びたように見えるのは、モールや黒い未塗装樹脂パーツなどに含まれている油分が抜けていることが原因。そのまま放置しておくと柔軟性が失われ、ポロポロと崩れていくこともある。
このような部分は交換するのが一番だが、市販の光沢復活剤などでコーティングするとまるで新車のように黒い部分が真っ黒になってくれるもの。
多くは対象物の汚れや油分を除去した後に施工するが、使用法をよく読んで使うこと。
シートベルトの汚れ落とし・巻き取り具合の点検
シートベルトの巻き取り不良で、乗り降りのたびにシートベルトがドアに挟まってイライラ……。実は10万キロ近い筆者の愛車がそうだった。
この原因は巻き取り機構のヘタリと思いがちだが、多くはシートベルトやガイド部の汚れの場合が多いようだ。考えてみれば、シートベルトは頻繁に汗を吸っており、タバコのヤニや車内の汚れも大量に蓄積させているもの。
これを改善するには汚れをキレイに落とすこと。シートベルトを引き出し、家庭用洗濯洗剤を水で薄めたものをガイド部にスプレーし、用済みの歯ブラシなどで擦ってやる。
ベルト部はできるだけ引き出し、バケツに入れた家庭用洗濯洗剤を薄めた水に漬け込んで手でもみ洗いするようにゴシゴシして数時間放置。すると、バケツの水は驚くほど真っ黒になる。
その後、乾燥したタオルで水分を拭いて、よく乾燥させてから元に戻すと驚くほどスムースに動くようになるのでぜひ試してほしい!
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コメント
コメントの使い方タイヤの空気圧の低下 → クッション性の悪化、サス等へのダメージ、ってのは違うのでは?