超重要なのに!! 道路上にある「ひし形」の意味覚えてる? 忘れがちな道路標示たち

超重要なのに!! 道路上にある「ひし形」の意味覚えてる? 忘れがちな道路標示たち

 道路上に様々描かれている図形や文字。これらには、とても重要な意味が込められています。例えば、道路上のひし形のマークは何を意味するか、あなたは今すぐ答えられますか。道路標識は分かっていても、道路標示(路面標示)は意外と忘れがち。覚えておくときっといいことがある、道路標示を一緒に復習していきましょう。

文:佐々木 亘/画像:Adobe Stock(メイン画像=peia)

【画像ギャラリー】30秒でわかる!! 道路標示たちの重要な意味!(3枚)画像ギャラリー

オレンジの規制は絶対に守ること!

追い越し禁止のオレンジ実線はその先に危険が潜んでいること見越している(Hiro Tak@Adobe Stock)
追い越し禁止のオレンジ実線はその先に危険が潜んでいること見越している(Hiro Tak@Adobe Stock)

 道路には、様々な文字や記号がペイントされています。日常的によく見ているけれど、よく意味が分からないものも多いのが、道路標示です。実際に道路にペイントされている黄色や白のサインには、一体どんな意味があるのでしょうか。

 まずは、オレンジで描かれることの多い規制標示を見ていきましょう。規制標示の代表例は、「追い越し禁止」のオレンジラインやUターン矢印とバツ(×)を組み合わせたの「転回禁止」などです。白色の標示で路側帯と車道を分けたり、「バス専用」などの通行帯区分を示したりするのも、規制標示のひとつとなります。

 これらの規制標示は、通行方法を指定しているものなので、指定以外の通行を行うと法令違反で罰せられることがほとんどです。青切符を切られないように、規制標示は十二分に理解をしておかなくてはなりません。

白いひし形が出てきたら足はブレーキペダルへ動かすこと!

道路に書かれているひし形はその先に信号や横断歩道があるケースが多いことを覚えておこう(peia@Adobe Stock)
道路に書かれているひし形はその先に信号や横断歩道があるケースが多いことを覚えておこう(peia@Adobe Stock)

 ハッキリした色味や矢印などで書かれていることの多い規制標示に対して、白色で抽象的に描かれることの多い指示標示は少しわかりにくいかもしれません。

 指示標示の代表的なものは横断歩道そのものや停止線・中央線など。中には導流帯や安全地帯、路上障害物に接近していることを示すものなどもあり、規制標示よりも実用的なサインが多くあります。

 中でもよく見る道路標示なのに、意味があまり浸透していないものが「ひし形」の指示標示ではないでしょうか。

 このひし形の指示標示は、2つ連続で表示されていることが多く、その先には必ず信号のない横断歩道や自転車通行帯があります。一つ目のひし形は横断歩道の50m手前に表示されていて、2つ目は横断歩道の30m手前に表示されているのです。これを見つけたら、その奥には必ず横断歩道があると察知して、いつでも止まれる準備をしておかなければなりません。

 信号のない横断歩道で歩行者が横断を待っているにもかかわらず、停車せずに走り抜けるクルマが多くいます。こうして走り抜けるドライバーの多くは「横断歩道に気づかなかった」「横断歩道には気づいたが直前すぎて止まれなかった」という声を上げますが、ひし形の道路標示の意味を知っていれば、こうした言い訳も通用しないことが分かっていただけるのではないでしょうか。

 ひし形の道路標示は、その先に運転する上で非常に重要かつ注意しなければならないものがあることを、日常のドライビングの中で教えてくれているのです。

高速道路と一般道で線の長さが違うって知ってた?

破線は一般道と高速道路で白線の長さが異なり、車間距離を測るのに良い目安となる(beeboys@Adobe Stock)
破線は一般道と高速道路で白線の長さが異なり、車間距離を測るのに良い目安となる(beeboys@Adobe Stock)

 指示標示のひとつである車両境界線は、一般道と高速道路で少し違いがあるのをご存知でしょうか。大きな違いがあるのは、破線の部分です。

 一般道では、線と線の間隔は5mに設定されていて、破線部分の長さも5mです。しかし、平均走行速度が大きい高速道路では、線と線の間隔や線の長さが異なるのです。

 高速道路の場合、線の部分が8mで線と線の間隔は12mとなります。高速道路渋滞時に路面の指示標示を見ると、非常に線がいつもより長いことに気づくはずです。

 このような長さの違いは、ドライバーが視認しやすいように変化させていて、適切な車間距離を維持することにも一役買っています。高速道路では線と間隔を合わせると20mになり、これらが5つ分で100mという目安です。

 時速100km前後で走行する高速道路の場合、適切な車間距離は100m前後。車線の破線が5本見える距離が、最適というわけです。

 このように、道路標示に対する正しい知識を持っていると、ドライビングが非常に楽になります。忘れかけている道路標示について、今一度学び直してみてはいかがでしょうか。

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