ワールドチャンピオンの記念モデル
●三菱自動車 ランサーエボリューションVI TME
三菱自動車が、WRCを戦うための公認取得用モデルとして開発・販売したのが同社のランサーをベースにしたランサーエボリューションシリーズ。
1992年に登場した初代ランサーエボリューションは、軽量な車体に高出力エンジンを組み合わせ、そのパワーを4WDで路面に伝えるという、まさに競技ラリー車の公道モデルといえる高性能を発揮して大きな人気を集めた。
激しい戦いが繰り広げられるWRCの世界では、投入されるクルマも絶えず進化を続け、それを反映してランサーエボリューションシリーズでも1994年に早くも“ランエボII”が登場、翌年にはランエボⅢがリリースされるなど、矢継ぎ早に新型が発売された。
そしてシリーズ6代目のランエボVIでは、2000年に特別仕様の「TME」が限定販売されている。
TMEは「トミ・マキネン・エディション」の略であり、ランエボをドライブして1996~1999年のWRC年間タイトル4連覇を実現したトミ・マキネン(フィンランド)の偉業を記念したもの。
ノーマルのランエボVIとの違いは、WRCワークスカーをイメージしたスペシャルカラーの設定やターボチャージャーの変更など多岐にわたっている
ランエボVI TMEは3000台弱が生産されたが、その性格上、当時のオーナーがガンガン走らせたケースが多く、現在まで残る程度の良い個体は少ないという。
名車の最後を飾る高性能バージョン
●マツダ RX-7 スピリットR(2002年)
RX-7シリーズは、マツダ製スポーツカーのなかでも特別な人気とステータスを獲得している。
特に3代続いたシリーズの最終モデル・FD-3S型RX-7は、その完成度の高さにおいて突出した存在になっている。
しかし、高い人気を維持していたRX-7シリーズも時代の流れには逆らえず、2002年には後継車を残すことなく歴史を終えることになった。
そんなシリーズのフィナーレを彩ったのが、特別仕様のスピリットRだ。
2002年4月に発売されたスピリットRは、タイプA、B、Cの3モデルがラインナップされていた。
2シーター5速マニュアル仕様のタイプAは専用シートの装着で軽量化を実現しつつ、さらにブレーキの強化も行うことなどによってRX-7シリーズ史上最も高い走行性能を実現したクルマだった。
ちなみにタイプBは4シーター5速マニュアル、タイプCは4シーター4速オートマの設定。
タイプA~Cの合計で約1500台が生産されたRX-7 スピリットRシリーズは、現在の中古車市場で1000万円近い価格がつくこともある。
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