日本自動車史に燦然と輝く、1980年代から1990年代のスポーツモデル。これらを現行車と比較対決する。無論、性能では現行車圧勝なので、「その時代における存在意義」で勝負する。ここでは新旧ホンダ プレリュード対決をお届けする。
※本稿は2025年10月のものです
文:片岡英明/写真:ホンダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年11月10日号
※各車の諸元データは代表的なグレードのものです
現行型ホンダ プレリュード vs 3代目ホンダ プレリュード
プレリュードはホンダ初のスペシャルティカーで、スタイリッシュなデートカーとしてのジャンルを築き上げた。
1987年に登場した3代目は、当時のホンダの最先端技術を、これでもかと、てんこ盛りした力作だ。4輪ダブルウイッシュボーンのサスペンションに世界初の機械式4WSを組み合わせている。
この4WSは、前輪の舵角が小さい時は同位相に動いて軽快な身のこなしを、舵角が大きくなると逆位相に動いて取り回し性を向上させるのだ。
限界を高めるものではなかったが、気持ちいいハンドリングと感じさせた。2Lの4気筒エンジンは、DOHCもフツーのOHCも軽やかに回る。
最新のプレリュードは、誰でも痛快なハンドリングを引き出せるのがいいところだ。バランス感覚が素晴らしく、シャシーのポテンシャルがパワーユニットを大きく上回っている。だから安心感は絶大だ。
最大の売りである「S+」モードを駆使してエンジンの官能的な魅力を満喫できるなど、魅力度は一歩上をいく。
●結果:現行型ホンダ プレリュードの勝利……新型は走りの魅力度で3代目の一歩上をいく。


















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