スタイルも中身も完璧!? トヨタ 80型スープラの完成度が高すぎる件

スタイルも中身も完璧!? トヨタ 80型スープラの完成度が高すぎる件

 1980年代から1990年代のスポーツモデルを、性能ではなく「その時代における存在意義」で現行車と比較。ここでは現行型と先代のトヨタ スープラと、現行型レクサス LC500と、その源流といってもいい初代トヨタ ソアラの対決!!

※本稿は2025年10月のものです
文:国沢光宏、清水草一/写真:トヨタ、レクサス、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年11月10日号
※各車の諸元データは代表的なグレードのものです

【画像ギャラリー】ご先祖さまは偉大だった……!! トヨタ スープラ&レクサス LC500それぞれの新旧モデル比較勝負(16枚)画像ギャラリー

現行型トヨタ GRスープラ vs トヨタ スープラ(A80型)

トヨタ GRスープラ(現行型・2019年登場)。全長4380×全幅1865×全高1295mm、車重1520kg、3L直6ターボ(387ps/51.0kgm)/BMWと共同開発で誕生
トヨタ GRスープラ(現行型・2019年登場)。全長4380×全幅1865×全高1295mm、車重1520kg、3L直6ターボ(387ps/51.0kgm)/BMWと共同開発で誕生

 私だけじゃないと思うけれど現行スープラはデザインからしてお話になっていない。流麗なZ4と並べてみると、兄弟車と思えないほど。トヨタデザイン暗黒の時代の作です(世界中で評価されなかった先代プリウスが暗黒時代の代表作)。

 もちろんスープラのほうが好きという人もいるだろうけれど、販売台数を見れば「皆さん厳しい評価なのね」。

 また、RRという特殊なレイアウトの911を除けば昨今のクルマとしては極端に短い2500mmというホイールベースも現行スープラを気難しいハンドリングにしてしまった。

トヨタ スープラ(A80型・1993年登場)。全長4520×全幅1810×全高1275mm、車重1510kg、3L直6ターボ(280ps/46.0kgm)/生産終了後も絶大な人気を持つ
トヨタ スープラ(A80型・1993年登場)。全長4520×全幅1810×全高1275mm、車重1510kg、3L直6ターボ(280ps/46.0kgm)/生産終了後も絶大な人気を持つ

 80スープラも決して優れたハンドリングじゃないけれど、素直でコントローラブル。だからこそトヨタのテストドライバー養成用のクルマとしても使われている。迷うことなく80スープラに軍配をあげたい。(TEXT/国沢光宏)

●結果:A80型トヨタ スープラの勝利……素直でコントローラブルな80スープラに軍配!

現行型レクサス LC500 vs 初代トヨタ ソアラ

レクサス LC500(現行型・2017年登場)。全長4770×全幅1920×全高1345mm、車重1930kg、5L・V8(477ps/55.1kgm)
レクサス LC500(現行型・2017年登場)。全長4770×全幅1920×全高1345mm、車重1930kg、5L・V8(477ps/55.1kgm)

 LC500の5L・V8自然吸気エンジンは世界遺産級だ。サウンドも現行モデルとしては世界一レベルに素晴らしい。

 でも、クルマ自体にどれくらいの存在感があるかというと、非常に限られている。メッチャよくできてるしゼイタクだけど、人々が走って追いかけてくるようなクルマじゃない。

トヨタ ソアラ(初代・1981年登場)。全長4655×全幅1695×全高1360mm、車重1305kg、2.8L直6(170ps/24.0kgm)
トヨタ ソアラ(初代・1981年登場)。全長4655×全幅1695×全高1360mm、車重1305kg、2.8L直6(170ps/24.0kgm)

 一方、初代ソアラは、そりゃもうクルマ好きなら走って追いかけたいくらい、熱烈な憧れの対象だった。うおおソアラ! カッコイイ! 欲しい! あれに乗ってりゃモテモテだ! みたいな感じだった。

 当時のソアラの破壊力はメガトン級。あまりにも時代が違いすぎる。(TEXT/清水草一)

●結果:初代トヨタ ソアラの勝利……誰もがソアラに憧れた。その破壊力はメガトン級

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