1980年代から1990年代のスポーツモデルを、性能ではなく「その時代における存在意義」で現行車と比較。ここでは現行型と先代のトヨタ スープラと、現行型レクサス LC500と、その源流といってもいい初代トヨタ ソアラの対決!!
※本稿は2025年10月のものです
文:国沢光宏、清水草一/写真:トヨタ、レクサス、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年11月10日号
※各車の諸元データは代表的なグレードのものです
現行型トヨタ GRスープラ vs トヨタ スープラ(A80型)
私だけじゃないと思うけれど現行スープラはデザインからしてお話になっていない。流麗なZ4と並べてみると、兄弟車と思えないほど。トヨタデザイン暗黒の時代の作です(世界中で評価されなかった先代プリウスが暗黒時代の代表作)。
もちろんスープラのほうが好きという人もいるだろうけれど、販売台数を見れば「皆さん厳しい評価なのね」。
また、RRという特殊なレイアウトの911を除けば昨今のクルマとしては極端に短い2500mmというホイールベースも現行スープラを気難しいハンドリングにしてしまった。
80スープラも決して優れたハンドリングじゃないけれど、素直でコントローラブル。だからこそトヨタのテストドライバー養成用のクルマとしても使われている。迷うことなく80スープラに軍配をあげたい。(TEXT/国沢光宏)
●結果:A80型トヨタ スープラの勝利……素直でコントローラブルな80スープラに軍配!
現行型レクサス LC500 vs 初代トヨタ ソアラ
LC500の5L・V8自然吸気エンジンは世界遺産級だ。サウンドも現行モデルとしては世界一レベルに素晴らしい。
でも、クルマ自体にどれくらいの存在感があるかというと、非常に限られている。メッチャよくできてるしゼイタクだけど、人々が走って追いかけてくるようなクルマじゃない。
一方、初代ソアラは、そりゃもうクルマ好きなら走って追いかけたいくらい、熱烈な憧れの対象だった。うおおソアラ! カッコイイ! 欲しい! あれに乗ってりゃモテモテだ! みたいな感じだった。
当時のソアラの破壊力はメガトン級。あまりにも時代が違いすぎる。(TEXT/清水草一)
●結果:初代トヨタ ソアラの勝利……誰もがソアラに憧れた。その破壊力はメガトン級




















コメント
コメントの使い方車知識名がなかった子供時代、全メーカーの車が一気に見られるゲームを初体験し
断トツ格好よく感じた3台が80スープラ,AW20 MR2,231セリカでした
それぞれ出る時代が速く、発売当時は更にライバル不在の先進デザインだったことでしょう
そんな私が今最高のデザインだと思うのがGRスープラ
この突き抜けて素晴らしいデザインは先の名車たちのように、これから出てくる車と比較され脚光浴びるでしょう